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初恋
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初めて 恋をしたのは、死体だった。
違う、好きになった人がたまたま死んでいた。
最初はがっかりしたけど、逆にこれは、無抵抗だと気付いた。
好きな人、の意思になど関わらず恋を手にいれてしまった。
もちろん俺が殺したわけじゃない。
ただ、こんな、ここまでの多幸感から、どうして目を背けられるだろう。そう思う。
幸いあたりは誰もいなかった。迷わず抱き締めて、存分に欲望を向けるには充分だ。
「愛してます、愛してます……たとえ、死んでいても」
誰も聞かない、告白をして、俺は一人幸せに浸った。
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