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そして僕は決意した。今から学力をつけて遠くへ逃げようと。
頭がよければレベルの高い学校に入れるかもしれない。
この人たちが許してくれなくても逃げるタイミングはいくらでもある。
でも、今はその時じゃない。
だから、待つんだ。
そこからはただひたすら耐えた。
それから1年。
毎日のように犯してきて部活に行かせまいとする叔母さん夫婦の行為に耐えつつ、倒れそうな体に鞭を打って学校に通った。
そしてテストでは学年一位をとり続けた。
そして部活ではレギュラーになった。
それでも練習はひたすらやった。
全てはアイツらを見返すために。
今にみていろ。
そして3年生になった僕はエースアタッカーになり試合で活躍し引退した。
高校もたくさん推薦が来ていたが全て断り私立のかなりレベルの高い高校を受験し受かった。
受験をすることを頼むのはかなり骨が折れた。
推薦が来ていたためその推薦の中から選べと言われたからだ。
「お前、高校はどこへ行くんだ?推薦も来ているんだろう?」
「はい。その事なのですが。」
「なんだ、改まって」
「僕は○○市の私立月城学園を受験したいと思います。費用は自分で出します。どうか受験させてください。」
「ふざけるな。推薦の中から選べばいいだろうが。なぜわざわざ金のかかる所へ行く。」
「それは、より高いレベルの授業を受けたいからです。」
「推薦が来てる高校にもレベルが高いところはあるだろう」
「何がなんでも僕はここに行きたいのです。それだけは譲れません。」
「....いいんじゃないの、こんな評判のいい学校。ご近所からのイメージもさらに良くなるわ。」
「だけど、」
「だけどじゃないわ。いいじゃない私は賛成よ。」
「まあ、自分で出すと言うならいいだろう。ただしここから通えよ?」
叔母さんのひと押しもあり受験が出来ることになった。
それだけは叔母さんに感謝だ。
それだけ。だが。
「はい。わかりました。」
そして、この学校に入学した。
そこで真と出会った。
まさかこんなに早くバレるとは思わなかった。
隠し通していくつもりだった。
だから、こんなふうに優しくされて。
本当に嬉しかった。
ありがとう。
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