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先輩
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「気を付け!礼!」
蓮先輩の号令に合わせて
「「「「「お願いします!」」」」」
と言い、ストレッチから始める
そしてサーブだ。
僕はサーブを打つのがすごく好きだ。
中学生の時、キャプテンの先輩がスパイクを打つのをみてバレー部に入りたいと思った僕だが、その先輩はサーブもすごく強かった。
だから僕もスパイクだけじゃなくサーブも頑張りたいと思った。
そのために練習が始まる前や終わった後は必ず壁で練習した。
そんなことをずっと続けていたらサーブはだいぶ伸びるようになったし中学のうちにジャンプサーブも打てるようになった。
基本的にバレーでやることはなんでも好きだがサーブとスパイクはとくに好きだ。
「行きます」
そういいサーブをうつ
綺麗にトスがあがって全力で打てた時は本当に嬉しい。
「おぉー、やっぱり遥のサーブはのびるなぁ、」
隣にいた蓮先輩にそう言われる。
「いやいや、そんなことないです、でもそう言ってもらえると嬉しいです」
「謙遜すんなって、1年の中ではお前のサーブが一番だからな。自信持てって」
「はい!ありがとうございます!」
こういうことを言ってもらえるとモチベーションがあがる。
楽しい。
この後何十本か打ったところで給水の時間になった
給水していると
「おい遥」
「は、はい!なんでしょうか?」
要先輩だ
「今日もサーブよかったぞ。この調子で頑張れよ」
そういって肩をトンと叩く。
僕はこの人が少し苦手だが、技術だけてみればかなり上手な人だから慕っている人も多いし僕も技術面は見習いたいと思っている。
「ありがとうございます」
そんなこんなでいろんな練習をしてこの日は終わった。
「気を付け!礼!」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
「ねーね!遥!」
この人は同級生の土屋理人。
男に使うのはおかしいかもしれないけどかわいい系の子だ。
たしか中学生の時はセッターだったって言ってたかな。
「なに?」
「一緒に帰らない?」
「あ、ごめん、もう帰る約束しちゃってる人がいるんだ。また今度でもいい?」
「あ、こちらこそ突然ごめんね〜また今度一緒に帰ろうね!」
「うん、ありがとう」
そんな会話をし、僕は帰り支度をし、部室から出た。
そして
「ありがとうございました!」
そう言って体育館からでて、校門へ急ぐすると人影があった。
「あ、ハル、おつかれ」
「ごめん!お待たせ!真もお疲れ
様!」
「待ってないから大丈夫だよ、」
「そう?ならいいんだけどさ」
「うん、待ってないよ。さっき来たばっかりだから。とりあえず行こうか?」
「うん。行こう」
そこから十数分歩いたところにあるファミレスにはいる。
席につき飲み物を入れてきて一段落したところで
「で、話って?門限破って出てきてるんだからだいぶ大きな計画なんでしょう?たとえば今後に関わるような。」
流石真。
お見通しってわけか。
このことを話したらどんな反応をするのだろう。
もし真が拒絶すればこの計画はなかったことになる。
ある意味賭けだが今この状況から抜け出すにはそれに縋るしかない。
僕は、真といたい。
そのために。
その賭けにも近い計画を打ち明ける。
「うん。実はね....」
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