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真だから
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「あ、えっとね今日までは雇ってる人が来るから安心して。でもその人には注意した方がいいかも....」
「?なんで?」
「んー、なんて言えばいいか分からないけど僕と周りの人とでだいぶ態度を変える人だから....あと個人情報めっちゃ聞いてくるんだよね....」
「え、でも個人情報って結構知られてるんじゃ....」
「うん。でも携帯の番号と住所ぐらいなもんだよ。基本、料金の請求は両親にいくし、電話も急に来なくて良くなった日とかに連絡するくらいだから。彼女が聞いてくるのはLINEとかあと個人的な趣味とかそういうこと。」
「えぇ....それってまずいんじゃ....人を変えてもらうべきなんじゃない....?」
「一応両親には相談して連絡してもらったんだ。そしたら人手が足りなくて無理らしいんだ。担当の人が変わらないようなら別の業者に頼もうってなったんだけど、今月いっぱいまでは特別な理由がない限り契約を解除出来なくてね。」
「ええ...それは困ったね...だって確実に真狙われてる....」
真は絶対モテる。だって美形だしすごい優しいし。なんでも出来るしね。
「そうなのかな....でも僕が狙われるならハルも狙われそうだけどなぁ」
「....?なんで?」
「なんでってハルは自分の容姿自覚してる?言っとくけどめっちゃ美形だからね?」
「美形....?ちょっと何言ってるか分からない」
美形って真みたいな人のことを言うんでしょ?
ちょっと何言ってるんだろうね。
わかんない((
「いや、美形だって。ハルは認めなくてもいいけどだいぶ危うい容姿してるからね?」
「危うい....?なにが....?」
「なんて言えばいいのかな、なんかねすごい綺麗だからその綺麗な表情が崩れたとこ見てみたくなるっていうか....」
あ、それ何度も言われたことあるセリフだ。
「そうなの?真も?」
「そりゃそうに決まって....って何言わしてんの!?」
あ、焦った顔してる。
ちょっと嫌なこと思い出したけど、真がそんなこと思ってくれてることがちょっと嬉しかったり....
「そうなんだ....さすが男子高校生....」
「ハルもだし男子高校生関係ないからね?」
「関係ないの....?」
「関係ないよ。僕はハルだからそう思うんだから。」
「ん、そなの?」
「そうだけど、何もしないよ。
まだね。」
「んん?まだってことはいつか手を出されるという事では....?」
そんなこと言われても怖くないのはきっと真だから。
全部受け入れてくれて。
さらに力まで貸してくれてる。
そんな真だからだ。
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