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機嫌
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あのあと30分ほど付き合わされてその日はそれで解放された。
解放された後は寝室から出ていつも僕が寝ている部屋にいき、痛む体をかばいながら勉強をした。
そして2人が寝静まった頃に音を殺して風呂に入る。
シャワーなんて浴びれば音で起こしてしまうかもしれないから桶に水を貯めて何回にも分けて体と頭を洗う。
幸いにもシャンプーを使うことは許してくれたからしっかり洗うことが出来る。
ただし湯船には浸かれないから少し寒い。
それでも小学校の時と比べればかなり幸せだ。
きちんと体を洗えるのだから。
そしていつも通り中に出されたものを掻き出し、カッターナイフで自分の腕を切り付ける。
今日はあまり深い方ではないからそんなに痛みを感じない。
感覚が麻痺しているようだ。
まあ、今日は痛いヤられ方だったから別にそこまで痛めつける必要はないのだが。
もう癖だ。
最近は楽しささえ感じる。
そうとうおかしいのだろうが、もうどうでもいい。
裂けた後孔から血が流れている。
これは化膿すると色々言われそうだから手当をせねば。
道具を使っても怒られないといいが。
まあ、怒られたならそれはそれでもういい。
ぱぱっと洗い終え風呂から出て体を拭き服を着る。
まあ、服と言っても半袖のTシャツ1枚にパンツだが。
あ、パンツって下着ね?
誰に向かってでもない確認をする。
寒い。
早く手当して寝よ。
明日も学校だ。
キッチンまで行き救急箱を取り出す。
そして軟膏を塗っておく。
腕の傷は放置だ。
面倒だし。
ガタッ
「....!?」
突然の物音にびっくりする。
音がした方を振り返ると叔父さんがいた。
「なんだ。まだ起きてたのか。」
そう言いながら叔父さんは冷蔵庫を開けて水を飲む。
喉が渇いたから降りてきたようだ。
僕がうるさくしたから起きた訳では無いのか。よかった。
「ケツ、痛えだろ。」
その問いかけには首を振った。
痛いのだろう。多分。
でも、別にどうということはない。
「そうか。早く寝ろよ、」
そういって2回へ上がって行った。
変なの。普段そんなこと言わないのに。
まあ、どうせ気分なのだろう。
明日にはまた散々酷くされる日々が待っているのだ。
よし。寝ようか。
そう思い救急箱をしまって2階へあがる。
すると、部屋に叔父さんがいた。
『なんでしょうか』
「いや、手錠をかけに来ただけだ。寝るんだろ?」
頷くと、
「そうか、ほらこっちこい。」
そう言われていつものように手錠のところへいく。
カシャン
そしていつものように手錠をかけられる。でも、いつもは叔母さんがかけにくるのに。珍しい。
「今日はあいつが疲れたとか言って先に寝たから俺がかけに来たんだ。」
心を見透かすようにそう言ってくる叔父さん。
「じゃあな。早く寝ろよ。」
そういって叔父さんは部屋から出ていった。
よく考えてみると今日は叔父さんの機嫌が良い。
ワンラウンドしかしなかったし、手当しているところを見ても何も言ってこなかったし。
なんなんだろう。まあ、あの人の機嫌が良いにこしたことはない。
そんなことを考えていると瞼が重くなってきた。
もう、寝よう....
そう思って僕は意識を手放した。
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