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その後、家に帰ったあと何か言われるかと思ったが、今日は機嫌がいいのか、特に何も言ってこなかった。
ラッキー....
その日はいつも通り、叔父さんの相手をし、いつのも場所で、いつものように寝た。
そして次の日。
朝家を出ると塀に蒼が寄りかかっていた。
「....わ!....びっくりした....」
「ふふ、おはよ。」
「もう....びっくりさせないでよ....」
「ふふ、ごめんね?一緒に行きたいなって思ってさ。」
「そっか。でもよく時間わかったね?」
「この前の学校に来てた時間からこの家までの距離を逆算して考えた。で、それより早く来て遥が出てくるの待ってた。」
「そっか....」
ちゃんと何分かかってたのか数えてるあたり頭いいよなぁ....
「それにさ、今日絶対話し合いがあるから、それの話もしたいなぁって思ってさ。」
「....!そっか....そうだったね。」
その辺はあまり気にしていない。
別に怖かったわけでもないし。
ただ、この話が広まって僕が1人になった時に蒼に迷惑がかかるのは嫌だなぁ。
「あんまり気にしてなさそうだけど、話し合いの時は怖がるふりした方がいいよ?」
んん。バレてる。
「なんで?」
「....さすがに強姦されて飄々としてたら遥の様子がおかしいことに気づかれてしまう。できればそれは避けたいでしょ?みんながみんな保健室の先生みたいに優しくないんだ。」
「そうか....確かにおかしいね....じゃあ頑張って怖がってみる。」
「ん、そうして。というか昨日担任みてすごい怖がってたじゃん。本当はもしかして怖かったりした?」
いや。レイプに関しては特に何も思ってないです。
「いや....えっと....その....」
「なに?言いにくい?」
「あ....や....その....ね?ほら、リーダー格の男がさ、蒼にパイプで殴りかかろうとしたでしょ....?その男に担任が似てたからさ....なんていうか....蒼が僕のせいで怪我したり、最悪死ぬようなことになったらって想像したことを思い出して....怖かった....ごめん....気持ち悪いよね....。」
気持ちが悪いと引かれることを覚悟で言うと、蒼は吹き出した。
「ふはっ....!それであんなに取り乱してたの?かわいいことしてくれるじゃん。気持ち悪いとかそんなこと思わないよ。ただ、なんかね。嬉しい。こんなふうに思ってくれてる人、初めてだから。」
満面の笑みで蒼にそう言われる。
「そっ....か....なんか、よかった。引かれるの覚悟で言ったから。」
「ふふ。引くわけないでしょ。遥は大事な友達だよ。この程度、むしろ嬉しいくらいだ。」
この短期間でよくこんなに仲良くなったものだ。
初めの頃はだれとも仲良くなるまいと思っていたのに。ブレブレだ。
でも。蒼なら。
きっと僕の元から離れたりしない。
きっと僕のことわかってくれる。
そんなことを思いながら、会話を続け、学校の近くまで来た。
「遥、今日さ、話し合いがあったら俺も行くことになると思うんだ。そうなったら、全て正直に話す。いい?」
「いいよ。別に。もうそういうことされても何も思わないから。」
「そっか。ありがと。遥もきちんと状況説明するんだよ?変にクラスメイト庇ったりしちゃダメだからね。」
「庇うわけないじゃん。僕がどれだけあの後大変だったと思ってんの?傷誤魔化すのも大変だったし、叔父さんに相手させられてる時も、若干薬抜けてなくて苦しいし。絶対許さん。薬のことまで包み隠さずいってやる。」
「それでいいんだよ。あいつらが何を言ってこようと俺は遥の味方だから。」
「ありがとう。」
そんな会話をしていると学校に着いた。
すると、保健室の先生に呼び止められた。
「櫻井くん。九条くん。着いてきて。」
おそらく昨日のことについてだろう。
朝早くから話し合いか....
大変だな....
でも、蒼がいてくれるから大丈夫。
....蒼を信じていれば大丈夫。
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