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提案
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「ハル、朝ごはん食べる?」
真にそう言われさっきまで考えていたことを思い出す。
「っあ....!真!ごめんね....!今日朝ごはん作れなかった....」
「ん、大丈夫。ハルも昨日疲れてたし。気にしてないよ。だからハルも気にしないで。今日のお昼からお願い。」
申し訳ない気持ちでいっぱいだ....
今日のお昼は頑張らなくては....!
「ごめんね....今日のお昼頑張る....!」
「うん。ありがと。」
「なにかリクエストある?」
「んー....なにか肉料理がいいな!」
「了解。考えとくね。」
そのあと朝ごはんにトーストをもらって、食べ終え、勉強をしようと筆記用具をとってくると、真が驚いたようにこちらをむく。
「....また勉強するの....?」
「え....逆にしないの....?」
「あ、そっか、ハルは勉強するの好きなんだっけ....」
「うん?そうだけど....真もそうなんじゃないの....?」
「んん....僕はね、好きではないかな。勉強は得意ではあるよ?でも、進んで勉強しようとは思わないかなぁ....」
そういうものなのかな。
「そっか、じゃあ真は何するの?」
「どうしようかな....というかハルもたまには勉強以外のことしたくないの?」
「ん....?どういうこと?」
「えっとね。普段ハルは勉強ばっかりしてきたでしょ?だからたまにはゲームとかそういうこともしたくならないのかなぁって。」
「げぇむ....?」
「....嘘でしょ....?」
げぇむってあれだよね....?
げぇむせんたー?とかいうところでやるやつ....
「ごめん....げぇむがわからないわけじゃないんだけど....」
「うん....わかってる。でも言いなれてない感がすごい。ゲームっていうのは、テレビだったり、専用の機械とかでできるまぁ、遊びみたいなものかな。ここの家には結構ゲーム機あるから気が向いたらやってみて?」
最近はげぇむとやらを家で出来るのか....
「げぇむせんたー?とかでしかできないと思ってた....」
「ううん。そんなことないよ。多分ハルがちっちゃい時もゲーム機はあったと思うけど、あんまり触れてこなかったんだね。」
「うん....そういうのは買ってもらえなかったし、そもそも、友達いなかったし。げぇむするくらいなら勉強。だったから。」
「そっかそっか。じゃあやりたくなったらいって。教えてあげる。」
「うん。ありがとう。また今度一日暇な日とかにゆっくり教えて?多分今日やったら頭の中ぐちゃぐちゃになっちゃう気がするから。」
「うん。わかったよ。この後何しようか。買い物とか行こうにも知り合いとかに会うとアウトだもんな....遠くまで言ってる時間ないし....あ....ハル、ネットショッピングしようか。」
「ねっとしょっぴんぐ?」
聞いたことはあるけど....
やったことはないな....
「そうそう。ハルが嫌なら見て決めるけど、直接買いに行くより、早く届くようにしてネットで買った方が早いかも。」
「何を買うの....?」
「洋服類と布団セット一式。でも、ハルはベットにトラウマあるんでしょ?布団もアウト?」
「布団も怪しいかも....なにより昨日の降水でかなり....」
そもそも手錠で繋がれて床で寝てたからあまり慣れてないんだよな....
柔らかいところで寝るの....
「だよね....じゃあ、とりあえず今度ベットの骨組みだけ見に行って買っておいて、寝る時だけ僕の部屋おいで。一緒に寝よう。」
一緒に寝る....
迷惑じゃないのかな....?
僕はうれしい....けど....
「いいの....?一緒に寝るのもそうだけど、多分ベットは使わないことになると思う....」
「いいよ。どっちにしろ誰か来た時のためにね。それに、僕はハルが慣れて寝られるようになった時のためにね?」
「そっか....でも....その頃にはもうこのお家には居ないんじゃ....?」
「僕はハルがずっとここの家にいればいいと思ってるから。今回の件が解決してもずっと。」
真とずっと一緒....
でも、やっぱりそんな迷惑はかけられない....
「そんな....!そこまで迷惑をかける訳には....」
「全然迷惑じゃないし、むしろ一緒いて欲しい。」
一緒にいて欲しいとか....
僕だって....そうだよ....
「....真がよくてもここは真のお父さんがお金出して買ったお家でしょ....?お父さんが許してくれないんじゃ....」
僕が住む権利はないのでは....?
「じゃあ、父さんがいいよって言ったらこの家にずっといてくれる?」
「....迷惑じゃないなら....僕も....真とずっと居られる方が嬉しいから....」
言ってから恥ずかしくなってきた。
「....そっか....じゃあ今日聞いてみるから。もし、父さんがいいって言ったらハルはここにいてね?ずっと。でも、僕のことが嫌になったら出て言っても構わないから。そこは強制しないよ。」
嫌になる訳なんてないのに。
変なの。
「そんなことないよ。もしろ僕が真のこと嫌になる前に真が僕のこと嫌になるかもよ?」
「そんなことない。僕はハルから離れないって約束したから。」
「そっか....ありがとう。じゃあもし許可が貰えたら一緒にいさせて。」
「うん。もちろん。」
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