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「遥くん、おはよう。体は大丈夫?」
僕達を迎えに来た汐織さんににそう問われる。
「えっと、大丈夫ではあるんですけど、座るのが辛くて....」
「あらまぁ....どうしましょうか....」
というか昨日はどうやって乗ってたっけ....
あ....真の膝に頭乗せて寝てたわ....
今日は昨日とは状況が違うし....
どうしよう....
「なにか柔らかいものの上なら平気かしら....?」
「はい....それだとだいぶ痛みは軽減されます。」
「そうなのね、ならクッションのようなものが車にあった気がするからそれの上に座れるかしら?」
「はい、大丈夫だと思います。」
優しいなぁ....
「ならよかったわ。
さあ、乗って。」
そう言われ、促されるまま車に乗り込む。
そしてクッションの上に座ると、少し痛かったが、だいぶ痛みが軽減されて楽だった。
正直とても助かる。
「大丈夫そう?」
「うん。大丈夫。すごく助かる。」
「そっか、でも無理しないでね?
何かあったら遠慮なく言って?」
「うん。ありがとう。」
....ほんと、優しい。
そのあと数十分車で走り、警察署についた。
そして受付の人に話しかけると、応接室のような所に通された。
そして、その日の状況と今までされてきた虐待について話を聞かれ、全て正直に答えた。
そして全て話が終わると、もう帰ってもいいと言われた。
ラッキー....なのかな....?
「ハル、帰ろ?」
「うん。
でも....普通はこんなに帰してくれるものなの....?」
「んー....よく分からないけど、いいって言われてるし....」
「そっか....じゃあ帰ろう....」
「ん、行こ。」
そのあとはまた家に送ってもらい、家の中でのんびりしていた。
「ハル、明日買い物行かない?」
「ん、いいけど、真は明日学校じゃ....?」
「ううん?明日は土曜だよ。」
え....そうなんだ....
曜日感覚なかったよ....
「そっか....部活はまだ始まってないもんね、」
土日になにかの式典?か何かで体育館が使われるらしく体育館部活は全部休みだ
休日の部活は来週かららしい。
「うん。だから、ハルの怪我が大丈夫そうなら一緒にいかない?
もう結構歩けてるから....
無理ならまた今度にしよう。
でも、携帯とか買いに行きたいんだ。今の状態で連絡取れなくなったりしたら怖いから。」
そういうことか....
「うん。僕は大丈夫。
連れていってくれる....?」
「あぁ、もちろん。
移動はどうする?タクシーとか呼ぶ?」
「ええ....高いでしょ?」
「別に問題ないよ?
その方が楽でしょ?」
料金が高いよ!!
「でも....」
「いいんだよ。気にしないの。
ハルは甘えてればいいんだから。」
「う....うん....」
うおおお....
申し訳ない....
でも、こんなふうに気を使ってくれてることが嬉しい。
そして家に着き、ご飯、風呂を済ませてのんびりする。
おしりはまだ痛いが、全てが終わった。
その解放感ですっきりしている。
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