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過去の話 遥side
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その日は珍しく父の帰りが早い日だった。
そんな父に母が話しかけた。
「ねえ!明日はお父さんお仕事お休みなんでしょ?だったらどこかに遊びに行かない?」
母の提案に驚くと同時に翌日父が休みだということを知り、少し期待をする。
「おお!名案だな!仕事ばかりで遥にも全然構ってやれてないしそうしようか!」
「....!いいの?」
「いいのよ!遥、どこ行きたい?」
「ん〜と、んと、あ!水族館!行きたい!....ダメ?」
「ダメじゃないよ、遥が行きたいなら明日は水族館に行こうか」
「やった!すごく楽しみ....!お父さんありがとう!」
そして次の日
車の中。
「楽しみだな、遥」
「うん!小さいお魚さんとかくらげさんとかいっぱい見るの!」
「ええ、そうね、あ、イルカさんもいるらしいわよ?」
「....!そうなの?」
「そうよ、ショーもやってるみたい」
「そうなのか、じゃあイルカのショーも見に行こうか」
「ふふふ、楽しみ」
「ええそうね、でも水族館に着くまではドライブを楽しみましょうね」
「うん!」
「あ、お父さんそういえばこの辺事故か多発してるらしいわ。なんか向こう側からの見渡しが悪いみたいよ。気を付けて」
「大丈夫だろう。まあ、もし事故でもあったら遥は守るさ」
「あら?私は?」
「....え、えと、あの、その....」
「あらそう。ならいいわ、私も
遥だけ守りますからね!」
「....はい....」
その父の返事に母は噴き出した
「....ふふ、あははは!」
「もう冗談よ!そんな顔しないで、」
「ああ、ごめん」
「もう!ごめんってなによ!そんな顔してちゃ遥も楽しくないわよ!」
「....!(笑顔をつくる)」
「そう。それでいいのよ。ね?遥もお父さんが笑ってた方がいいわよね?」
「うん!お父さんがニコニコしてる方が嬉しいよ!」
「ほらね?」
「ああ、そうだな。」
こんな風に雑談しながら車を走らせていたんだ。
けど、あの時。
「それでね?〇〇さんがね....
.........!!!危ない!!お父さん!」
小さく視界が狭かった僕は何が起こったかわからなかった。
「....!!ぶつかる!」
「もうダメだ!遥を守れ!!」
「....!!」
僕はお母さんにぎゅっと抱きしめられた。そしてお母さんは車のドアを開け飛び出した。
「お母さん!?」
僕はわけがわからなかった。
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