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しあわせ
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「そう。ハルはなんにも悪くない。だから、気持ち悪いなんて言葉で自分を傷つけないで。」
「っ、真は本当に優しいね。僕は自分のことしか考えてなかったのに。」
「そんなことないよ。それにハルは自分のことしか考えてなかったんじゃなくて自分が壊れないように頑張ってただけ。こんなに頑張ってきたんだからもう休んでいいんだよ。甘えていいんだよ。」
こんなの初めてだ。
こんなに優しくされて。
好きだって言われて。
僕のことを包んでくれて。
人に傷を見られたのにこんなに安心していられるのは。
ああ。僕も
「好き....」
!?
今僕なんて言った!?
「....!いま....ハル好きって....」
「違う!いや違わないけど!でも、でも、今言うはずじゃ....!」
僕のばかあああああ
「ふふっ....どっちだよ....でもありがとう。僕も大好きだよ。」
「....!」
きっと今、僕は顔が真っ赤だろう。
「もう、かわいいなあ。じゃあ改めて言おうかな。ハル。」
「なに?」
「初めて見た時から好きでした。僕と付き合ってください。」
「....!そな....僕なんかでいいの....?」
「もう、僕なんかは禁止だよ。ハルでじゃなくてハルがいいの。」
「....こちらこそお願いします。」
「やった!ありがとね、ハル。」
「ううん、こちらこそ。過去の話をしても僕を貶すんじゃなく、こうやって包み込んでくれて。優しくて。
かっこよくて。僕にはもったいないね。」
「それを言うなら、ハルだって綺麗だしかわいいし。そんな子を恋人にできて僕は幸せだよ。」
「うん。僕も幸せ。」
幸せってこんな感じだっけ。
久しぶりすぎて忘れてた。
思い出せたのも全部真のおかげ。
本当にありがとう。真。
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