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かわいくないもん
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「なにするのよ!!開けて!!開けてよ!!」
ドンドンドンドンドンという音と共に外から大きな声が聞こえる。
「あんまり騒ぐと警察呼ぶで。はよ帰りいや。」
その一言で音が止み静かになった。
「あー、業者と親に連絡せな....」
今僕は困惑と驚きで頭がごちゃごちゃでもうよくわからない。
とりあえず、真が関西弁喋ってた.....!
一人称も俺....!
なにそれ.....!
「はぁ....もう最悪....ごめんね、ハル。」
あれ、元に戻った。
「真って関西出身なの....?」
「そうなんだ。実家は関西。でもこの学校に通いたくてここまできた。」
「だからか、でもなんで突然関西弁に?普段は標準語なのに。あと一人称も。」
「昔は関西弁喋ってたし一人称も俺だったんだけど、父さんの立場上僕も上品な言葉遣いをしないとだったから、色々直したんだ。でも怒ったりとか余裕が無い時は元に戻っちゃうんだよね。」
「そっか....」
「ごめんね、突然。怖がらせたかな....?」
前までの僕ならきっと怖かった。
いや、相手が真じゃなきゃ今でも怖かったはずだ。
真だから、大丈夫。
「大丈夫。真は怖くないよ。
むしろなんか新鮮でよかった。真はなにしてもかっこいいから。」
あ、かっこいいって....
「んんんんん!今の忘れて!!」
「やだ。忘れてあげない。」
「なんで!!失言!!口滑ったの!!」
「失言ってことは本当に思ってるんだ、へぇ?かわいいね。」
「ほら!すぐそうやって恥ずかしげもなくそういうこと言う!」
「だって本当に思ってるから。」
僕だって真のことかっこいいって本当に思ってるもんねーだ!
「へぇ、そうなんだ。」
「ふぁ!?
....顔に出てた....?」
「出てた出てた。ほんと、かわいいね。」
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