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おいしい 遥side
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「よし!準備出来たよ!」
お母さんが昔作ってくれてたビーフシチュー。上手くできただろうか。
「ありがとう。美味しそうだね。」
「うん!頑張って作ったから美味しいはず....!」
「よし。食べようか。」
「うん、いただきます。」
手を合わせてそういうと
「ふふ、ハルは行儀がいいね。」
ちょっとおかしそうに真がそういう。
「え、なにが?」
尋ねると真は手を合わせていただきますといい、こう続けた。
「いや、なんかそうやって手を合わせたりわざわざいただきますって言ったりとか今の人ってあまりやらないでしょ?だから小さい時にハルの両親はしっかり躾してたんだなって思って。」
たしかに....良く考えてみれば幼い頃、ご飯を食べる前と後はしっかり手を合わせていただきますとごちそうさまを言いなさいってずっと言われていた。
「たしかに言われてたかも....もう馴染んじゃってあまり意識してなかったけど....」
「でも、意識せずにそうやってできる人も珍しいよ。僕は小さい頃言われてたけど出来るようになるまで時間がかかったし、周りの子はみんなやってないのにどうしてって、ずっと思ってたしね。」
あ、そういえば真は結構いいところの子どもなんだっけ。
よく考えてみたら真のことあまり知らない。
「そうなんだ....ねえ、真」
「なぁに?ハル」
「真のお父さんって何やってる人なの?」
「え、知らなかったの?」
え、逆に知ってると思ってたの?
「う、うん。ずっと疑問には思ってたけど....」
「なんだ....てっきり知ってて僕に声掛けたのかと....」
「え、そんな有名なの?」
もしかして知らなかったらまずい....?
「有名というか、多分クラスの人はほぼみんな知ってると思うよ。」
「え、有名じゃん。」
「まあね、あんまり知らない人はいないかも。」
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