アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お風呂の準備
-
「はぁ、どうしようかな。特にすることないし....真に詳しい話も伝えないとだし、待ってよう。
あ、本読もうかな....それくらいしかすることないよね....」
たしか鞄の中に本が入っていたはず。
今日、図書室で借りたものだ。
多分すぐに真は来るだろうけどやることないから本読んじゃおう。
「よし、取ってこよう。鞄はたしかソファーの後ろに....
あ、あった。」
鞄を見つけて中から本を取り出す。
「学校の図書室とか本当に有難いよな....好きな作家さんの新作とか買えないもん。」
買おうと思えば買えたが、どうせ全部ぐしゃぐしゃにされて終わりだったし。
でも、これからは買ってもいいんだよね....
今度本屋さん行こう....
「よし、続きから読もう。」
そして数分本を読んでいると、
「ハル、終わったよ」
後ろから真に声をかけられた。
「っ、びっくりした、」
「あ、ごめんね、驚かせちゃったか。」
「大丈夫だよ!集中してたからつい....」
「そっか、ならよかった。
あ、お風呂沸かそうと思うんだけどハルはあんまり熱いお湯じゃない方がいいよね?」
「え、なんで?なんでも大丈夫だよ?」
別になんでも大丈夫だから真に合わせるけど....
「だってその傷。熱いとしみるでしょ?」
あ....そっか....真はそれを気にして....
「そっか、たしかにしみる。叔母さんの家に住み始めてから湯船に浸かってなかったから意識してなかった。」
「あぁ、そういうことね、じゃあとりあえずぬるめのお湯にするね?それなら多分大丈夫だよね?」
「うん。大丈夫だと思う。ありがとう。」
自分でも気にしてなかったのに。
真は優しいな。
なんかこうやって真が僕のことを気にかけてくれてるのって嬉しいな。
「じゃあ、お湯ためてくるね。ちょっと待ってて。すぐ戻ってくるから。」
「はーい」
そして言葉の通り真はすぐに戻ってきた。
「お待たせ。よし。お風呂できるまでちょっと話をしよう。詳しい話、聞かせて。」
「ん、わかった。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
51 / 215