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香水
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よし、湯船にも浸かったしさっさと身体と頭洗って出てしまおう。
そう思いぱっぱと洗う。
そして洗い終わってお湯を抜き身体を拭いて
から服を着てお湯が抜け切った湯船を掃除する。
そしてそれを終え髪を乾かしてからリビングに向かう。
リビングのドアを開けハルの方を向くとハルはまだ勉強していた。
しかも集中しているようで僕が入ってきていることに気がついていないようだ。
やっぱり頭がいいと集中力もすごいんだな。
邪魔しないように声をかけずにいよう。
そっと扉を閉め、自分の鞄から明日の予習ができるように勉強道具を出す。
さすがにハルの向かいに座ったら気づくだろうな。
そっと向かいに座ると、
「あ、真、お風呂出た....?ごめん、気付かなかった、」
少しびっくりしたようにそういう。
「ん、大丈夫だよ。気にしないで勉強進めて。」
「あ、ありがと、ごめんね、」
そういいながら自分のノートに目を戻し、また勉強を始めた。
僕もやらないと。
そこから1時間と少し勉強をしたところで区切りをつけ僕は終わりにすることにした。
「ハル、まだ勉強する?」
「ん、どうしよう。今何時?」
今は8時だ。
「今8時。ご飯食べて風呂も入ったしまだやっててもいいけど、どうする?」
「んー、ならもう少しやってるね。」
「わかった。」
僕は本を取りに部屋へ向かい、本を取って、またリビングに戻り、ソファーに座って本を読み始めた。
そして本を半分ほど読み終わった頃、
「真、終わったよ。布団の準備した方がいいよね?」
ハルに声をかけられふと顔を上げる。
布団か....ハルの部屋にする予定のとこのクローゼットに入ってるはず....
「うん、そうだね。ちょっと着いてきて。」
そういって、ハルを連れて部屋まで行く。
「ここのクローゼットにあるんだけど、この部屋ハルの部屋にしていいから、住みやすいように物とか置いてね?あと、布団は寝る時出して起きる時しまうんでもいいし、そのまま出しておいてもいいから。その辺はハルの好きにして。よし、布団の出そうか。引っ越してきてから使ってないから新品のはず。」
そういいながら、クローゼットを開ける。
すると、なぜかキツい女物の香水の匂いがする。
「なに....この匂い....」
「ぁ....あぁ....うぅぁ....?」
そしてその匂いを嗅いだ瞬間ハルの様子がおかしくなった....
「ハル、大丈夫?どうしたの?」
「ぁ....あぅ....やだ....やだ....この匂い....」
もしかして。
「とりあえず出ようか。おいで。」
「はっはっ....あああ....はぁはっ....」
僕の声が耳に入っていない。
「ごめんね、ハル。」
そういいながらハルを抱きかかえて部屋から出る....
「うっ....あう....」
でもそんなこと気にならないくらい錯乱しているらしい。
そのままリビングに連れていくか自分の部屋に連れていくかで迷い、そこから近かった自分の部屋を選んだ。
部屋に入ってベットに寝かせようか迷ったが、ハルは布団の匂いに反応していたから寝かせようか迷った。
そして迷った末にそのまま抱き抱えて座ることを選んだ。
「ハル?大丈夫。大丈夫だから。安心して。落ち着いて。」
「あああ....あ....?はっはっはぁっ....」
呼吸がおかしい。
「大丈夫。大丈夫だよ。」
そういって強く抱きしめる。
「あ....?し....ん....?しんだ....真だ....」
やがて、落ち着いてきたのか呼吸も落ち着いてきた。
「大丈夫。落ち着いて。いるのは僕とハルだけ。大丈夫だよ。」
「あっあぅ....僕と真....だけ....大丈夫....大丈夫....」
「大丈夫。安心して。」
そういって頭を撫でる。
「そっ....か....ここは真の家で真しかいなくて、あの人たちがいるわけなくて....そうだよ....そうだ....僕と真だけ....大丈夫....」
「そう。僕だけ。大丈夫だよ。」
「ん....大丈夫....落ち着いて....きた....」
「そっか。理由は言わなくてもわかるから。何も言わなくていいよ。ハルは今日ここで寝な。僕はソファーで寝る。」
あのキツい女物の香水の匂いが。きっとハルの叔母さんを彷彿とさせたのだろう。
というかなんで香水の匂いが....
あ....あの女か。なんとなく何をやらかしてくれたかは想像がつく。
普段この布団は出さないから....気が付かなかった。
安心していたこの状況で、その匂いを嗅いで取り乱したのだろう。
「えっ....?いいよ!僕がソファーで寝るから....!ここは真の家なんだから....」
「いいの。ハルはここで寝て。」
「やだ....!やなの....!1人でベットに寝るのやだ....!おねがい....!僕をソファーで寝かせて....!真がここで寝て....おねがい....」
「1人じゃなきゃいいの?」
「う、うう....そ、うだよ....」
これは....ベットになにかトラウマが....?
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