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話し合い
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そのまま先生について行き、会議室に通された。
すると、昨日のリーダー格の男と、その他2人、その前に僕を体育倉庫に閉じこめた女子達3人、そしてその後ろには保護者と思われる人が立っていた。しかし、リーダー格の男の後ろには担任が立っている。
代理だろうか。
「本日はお忙しいところお集まりいただきありがとうございます。」
保健室の先生の一言で話し合いは始まった。
「昨日の件について話し合いをします。まず、どんな被害を受けたのかを説明したいと思います。」
そのあと大まかな流れとどんなことをされたのか説明をする。
「そして、今回は訴えるつもりはこちらとしてはありません。示談ということにさせていただきます。それについて何か意見がある方はいらっしゃいますか。」
すると、担任が手を挙げた。
....どういうこと....?
「ええと....その、今回の息子の件は、彼女に全て指示を受けてのことだったと聞いております。それに、今回のことは魔が差しただけだと言っていますので、うちの息子はそこまで悪くないと思います。なので示談金の方は支払いません。」
彼女、と言った時に、主犯格の女子を指さす。
....お前の息子かよ....
だから似てたのか....
蒼もびっくりしている。
というか実行犯が何を言っているんだ....
「それは....承諾しかねます。確かに指示をしたのは彼女なのかもしれない。でも、実行したのはあなたの息子さんなのですから。それに、この件は警察沙汰にしてもおかしくないことですからね。」
「何故ですか?たしかに今回、息子はしてはいけないことをしました。でも、指示を受けてのことですし、第一被害を受けた彼は別に抵抗していなかったと聞いていますが。」
は?抵抗したよ。
ただ、薬が回っていて抵抗が弱く感じたんだと思うのだが。
「いいえ。それは違います。それは私が彼に薬を盛ったからです。抵抗はしようとしたと思います。でも、できなかったんだと思います。」
主犯格の女子がそういう。
なんでこんなことをしたのかわからないレベルで潔いな。
「そうだとしても、抵抗しなかったのなら合意でしょう?なら、訴えられる謂れはないでしょう。違いますか?」
「違います。確実に合意ではないです。抵抗が弱かったのは認めます。しかし、彼女の言う通り薬が回っていたのと縄で縛られていたことが原因です。」
抵抗しないわけがない。
いくら慣れているとはいえ、怪我をして帰れば、叔父さんたちにバレるかもしれないのだから。
「ええ。私もそう思います。動けないほどきつく縄をしめたのは私ですから。」
「仮にそうだとしましょう。でも、計画を立て、うちの息子をそそのかしたのはその女なのですから、別に僕が示談金を払う理由はないです。」
頭おかしいんかな。
実行犯がいちばん悪いに決まっている。
だって、誘われた時に断ればよかったのだから。
脅された感じもないし、乗り気でやったのだろう。
ならば、そいつが1番悪い。
というか、僕は1番そいつが許せない。
蒼に手をあげようとした。
だから、徹底的に潰さねば。
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