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初めての炭酸
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そのあとそのままリビングに行く。
すると、
「ハル、なにか飲み物いる?」
飲み物....
「お水....欲しい....」
「水でいいの?他にもジュースとかコーヒー類とか色々あるよ?」
「あ....や....その、あんまり飲んだことなくて....」
「何なら飲んだことある?」
「お水....と....おれんじじゅーす?はちっちゃい時に何回か....」
何かを飲むって言ったら....
あとはアレしか....
うぇ....きもちわるい。
変なこと思い出すんじゃなかった。
「んー、オレンジジュースもあるけど....炭酸とか飲んだことないの?」
「炭酸?なにそれ....こーら?とかそういうの?」
名前だけなら聞いたことある....
しゅわしゅわするって....
「そうそう。今ね、コーラとかサイダーとかあるけど飲んでみる?」
「....いいの?」
「うん。」
「でも、全部飲めないかも....」
「じゃあ、どっちもちょっとずつ飲んでみて、飲めそうなら1杯分注いで持っていこう。炭酸自体が無理そうならオレンジジュースでも、コーヒーとかでもいいからその辺を持っていこう。」
「うん。ありがとう。」
「じゃあ、はい。これ飲んでみて。」
渡されたのは黒い液体。
確かにしゅわしゅわしてる。
そっと口に含んでみると最初はぴりっとしてびっくりしたが、完全に飲み込むと、しゅわしゅわが喉を通っていって美味しかった。
味のある飲み物は久しぶりだ。
炭酸....初めて飲んだが美味しい。
「ん....これ、美味しい。なんて言うやつ?」
「これはね、コーラだよ。」
こーら....この黒いのがこーらなんだ....
「ありがとう。美味しかった。」
「これにする?それともサイダーも飲んでみる?」
「....さいだーってやつ飲んでみてもいい....?」
「うん。いいよ。はい。」
今度はさいだーを手渡される。
そしてそれを口に含むとこーらと同じようにちょっとぴりっとしたあとしゅわしゅわしていたが、こーらよりも甘さがあって、鼻を抜ける香りがいい気がした。
僕はさいだーの方が好きかも。
「どう?美味し?」
「うん。美味しい。僕はこっちの方が好きかも。」
「そっか、じゃあそっちを入れて持ってこう。今度また違う種類の炭酸とかジュースも買ってくるから飲んでみて?それで自分の好きな飲み物とか見つけてみて?」
好きな飲み物....
今まではほぼ水しか飲んだこと無かったからそんなことが出来るなんて嬉しい限りだ....
「うん。ありがとう。美味しいの見つけたら僕にも教えてね。」
「もちろん。」
そのあとは飲み物を持ってリビングのソファーがあるところにいって真と一緒に座ってゆっくりした。
会話はあまり無かったが暖かい日差しを浴びてゆっくりするのが久しぶりで、心がすごく穏やかだった。
今後もこんなふうにゆったりとした時間を過ごせたらすごく幸せだな。
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