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些細なことが
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「あ、そういえば今何時?」
「今はね、7時半。」
「微妙な時間だなぁ....どうする?ハルはお腹すいてる?」
「僕は....別に....って感じかな....真は昨日の夜食べてない....よね....?」
「ハルは別に大丈夫なのか....、僕はお腹すいたな....ハル、もうご飯にする?」
「どっちでもいいよ。僕は食べれるなら食べたいけど、食べなくても大丈夫って状態だから。」
基本的にご飯は叔父さんか叔母さんに作れって言われた時にちょびっと食べるのと給食だけだったからなぁ....
結構少食だ。
「そっか、じゃあご飯にしよう。
たてる?」
そう聞かれ立ち上がれるか試してみる。
しかし、昨日の傷が痛む。
「たてないわけじゃないけど....痛い....かな。」
頑張れば立てなくもない。って感じだ。
「んー、じゃあいいや。」
そういって真は僕を横抱きにして抱えあげる。
「っわ....!ちょ、おろして....」
これ地味に恥ずかしいんだって....!
「ダメ。怪我してるんだから。
リビングのソファーで横になってて、ベットに1人は嫌でしょ?僕の目の届くところにいて。」
「んむぅ....わかった....」
すごく気遣われている。
それに気付いてしまったから、わがままは言えない。
そして、リビングのソファーに寝かされ、テレビのリモコンを手渡される。
「暇だと思うからテレビでも見てて。
それとも携帯ゲームとかする?貸そっか?」
「ううん。テレビ見てるよ。
あんまり見た事ないし。」
テレビはいつもついていたが、僕がテレビを見ることはほとんどなかった。
音は聞こえていたが、聞き流していたし、テレビを見る暇があるなら勉強しなきゃって思ってたから。
なにより叔父さんが僕がテレビを見ているのをよく思わなかったから見ていなかった。
これからはこういうのも見ていいんだもんね。
バラエティとかそういうのの話とかもついていけるようになるのかな?
でも、そんなに見ないかもなぁ。
見るとしてもニュースだけとかになりそう。
でも、気が向いた時に好きなだけ見られるって幸せだよなぁ。
周りの人からしたらどうということは無いのかもしれないが、僕からするとこんな些細なことがとても幸せに感じるんだ。
だから、はやく色々なことを清算して、もう一度1からやり直すんだ。
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