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「んで?あれ真でしょ?」
状況がよく分からないまま鏡のある場所へ向かった遥が見えなくなると蒼にそう問われる。
「うん。もちろん。」
「やっぱりか....てことは?したってこと?」
「うん。昨日ね。」
「はぁ....その感じだと誘ってきたの遥か....」
まぁ....そうなるのか....
誘われたと言うよりは....なんだかハルは焦っていたようだけど。
「うん。まぁ、誘われたって感じではなかったけど結果的にはそうなるかな」
「やっぱり....俺のアドバイスは意味なかったみたいだね。」
「ん?なにそれ。アドバイス?」
「あ、聞いてない?」
「うん。初耳。」
ハルは蒼に何を言ったんだろう。
「そう。なんか悩んでたんだよ。遥。
真が抱いてくれないって。」
それを言われた瞬間飲んでいたお茶を吹きそうになった。
「!?」
「その様子だと遥の心配は完全に杞憂だったみたいだけど。」
「え....ハルなんて?」
「自分が汚いから抱きたくないんじゃないかって。」
「蒼にも言ってたの?」
「うん。でも遥は遠慮しがちだから僕に伝えたよりも濁されて伝えられたと思う」
「まぁ、うん。そうだろうね。」
確かにはっきりと言葉にして伝えようとはしていなかった。というか言っていなかった。顔に出てたけど。
「まあ、本当に杞憂だったみたいだね。あの痕といい2人の雰囲気といい。」
「蒼も思った?ハル今日色気やばい。」
朝から一緒にいたが、本当にやばい。
あの雰囲気で微笑まないで欲しい。
勃ちそう....
「真も大概やばい。今日のクラスの女子の話聞いた?」
「いや?なんて?」
なんでここでクラスの女子?
「『今日の真くんやばいね!もう1目見ただけで妊娠しそう....』だってよ。俺から見てもだいぶ....うん。遥は男子寄せつけそうで怖いけど真は真で女子寄せ付けてる。」
「そんなこと言ってたんだ。へぇ。」
「興味無さそうだね」
まぁ、はっきり言って興味はないな。
「うん。それよりもハルが心配」
「いやぁ....真のせいだよ....?今日の遥えろすぎ。いつもの笑顔にあんな色気プラスされていつ周りの男子がその色気にあてられてもおかしくない。」
あぁ、だろうな。
「....そうなりそうだったから痕つけたんだよ....」
「だろうね。本人気付かないもんね。」
「うん....だから見える位置につけた。普段はあんなことしないのにね。やっぱりハルは特別。」
「知ってるよ。あんだけ大事にしてたのに遥が望んだだけで抱いたんでしょ?」
「まぁ、ね。でも僕だってしたかったのを我慢してたわけだから結果的には得したんだけどね。」
「でも遥が言ってこなければ絶対に怪我治っても抱かなかったでしょ?」
そう言われてギクリとする。
「....なんでそう思うの?」
「だって遥が抱いて欲しいって思ってるのなんか俺でもわかった。真が気付かないわけない。なのに結構怪我良くなってきてからも抱かないから、気にしてるんだろうなって。アイツらのこと。」
アイツらとはハルの叔母夫婦のこと。
「....やっぱお前にはバレるよなぁ....
そうだよ。ハルが怖がるんじゃないかって不安だったんだ。1番初めに拒まれたらこっちから触れなくなりそうで。」
幼い頃から性的なことで嫌な思いは沢山しているだろうとは思っていたから自分が上書きしたい気持ちもあった。
でも、ハルが怖がりそうで手を出せなかった。要は僕がビビっていたってこと。
「うん。やっぱりね。だから俺も遥には言っといたんだよ?怪我治るまではとりあえず真を信じて待ってたら?って。
まぁ、不安が拭いきれてなかったみたいだけど。そこはごめん。」
「いや、いいんだ。むしろありがとう。」
「うん。ま、遥みたら分かるけど別になんともなかったんでしょ?すごい幸せそうだし。」
「それはね。一応セーブはきいたから。無理させないように頑張った。」
「ん、そっか。ま、大変なのはこれからだと思うけどね。」
それは....そうだろう....
セーブがきくうちに終わりにできるのはいつまでだろう。あんなに色気振りまいてるハルを抱かないとか....ここまでくると修行みたいだ....
「....頑張ります....」
「うん。頑張れ。そろそろ遥も戻ってくるかな。
あ、これからヤった後毎回遥は色気振りまくと思う。だから痕つけるのは正解。虫除けに毎回つけといた方がいい。」
「うん。初めからそのつもり。」
「ん、ならいい。」
そんな会話を終え、ハルが作ってくれたお弁当を食べていると気まずそうな嬉しそうななんともいえない表情をしたハルが戻ってきた。
かわいい。
やはり、その言葉に尽きる。
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