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遥見守り隊
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その日の夜、今日の部活での先輩とのやり取りを真に伝えた。
「へぇ〜、バレー部はそんな部則があるのか。面倒だね。」
「うん....その、相手の先輩がちょっと苦手でさ....厄介な相手に気付かれちゃったなって....」
なんだか申し訳ない。
これで真に迷惑がかかったらどうしよう。
「大丈夫だよ。ハル。というか同級生とか誰でもいいけど、他の同じ部活の人に部則について確認した方がいい。それ、ちょっと怪しい。明らかにハルのこと狙ってるしあまり行かせたくない。」
「そ、そう....?でもさ、もう約束しちゃったし、もしその部則の話が嘘でも勘違いだったで終わりそうだし....その人は時期キャプテン最有力候補って言われてる上手な人なんだ。あまり敵にしたくはない。」
やはり厄介な相手に気付かれてしまった。
「なんか、ごめんね。僕のせいだ。」
「いいんだよそれは。....その....うれしかった....から....」
目に見える独占欲。
それがとても嬉しい。
「うん。ありがとね。
今はその人をどうするかだなぁ、日曜は僕予定ないし2人が出かけるとこで何かあった時のためにスタンバイしておこうかな。蒼あたり誘って。」
「そ、そんな....迷惑だよ....真だってやりたいことあるでしょ....?」
「僕も蒼もハル以上に大切なものなんかないから。大丈夫。予定空いてるか蒼に聞いてみよっと。」
そういって真は携帯をいじり始めた。
それと同じくらいのタイミングで要先輩からメッセージが来る。
《よう、遥。今大丈夫か?》
〈大丈夫です。〉
《じゃあ明日の詳細について話すぞ。
明日は市内のショッピングモールで買い物をするんだが、少し付き合って欲しくてな。午前中から行くつもりなんだが大丈夫か?》
〈はい。大丈夫です〉
《よし。じゃあ9時に駅集合でいいか?》
〈はい。了解しました〉
《じゃあまた明日な。》
〈はい。また明日。〉
その後に敬語の可愛らしいスタンプを送り、会話を終わりにした。
ちょうど真も蒼と連絡が取れたらしく、どこに行くのか、時間はいつからか等の詳細を聞いてきた。
蒼は来れるみたいだ。
「むしろ遥になんかあったら大変!手伝うに決まってる!って言われた。流石。愛されてるね。ハル」
「....」
返答に困っていると真は、頭を撫でながら
「ま、当然か。こんなに可愛いもんね。
明後日。何も無いといいね。」
少し真剣な顔で真にそう言われ、言いかけていた文句も音にならずそのまま飲み込んだ。
「うん。ありがとう。真、あと蒼も。」
「それは何事もなく終わったあとに本人に言ってあげて」
「わかった。」
「さ、もうお風呂も済ませてるし明日も部活だし寝よっか。」
話のきりがいいところで真が立ち上がってそう言った。
「うん。そうする。」
「ん、いこ。」
2人で寝室に向かいベッドに入って僕から真にすりよる。
するとぎゅっと抱きしめられて真の体温が伝わってきて幸せな気持ちになった。
そして重たくなる瞼に逆らわず、そのまま眠りについた。
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