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お洒落なお店
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お手洗いにいくと伝えたはいいが、あまり時間をかけて変に思われたくないからさっさと連絡してしまおう。
〈真、ごめん、移動するって伝えるのわすれてた。〉
そう送るとすぐに既読がついた。
《大丈夫。2人の動向はチェックしてたし問題ないよ。後ろからついてきてたの気付かなかった?》
〈え、そうだったの?全然気が付かなかったよ。でもありがとう。助かる。〉
《うん。そうかなとは思ってた笑 まぁ、僕達のことは気にしないでいいからね。きっともう少しでお開きにしてもおかしくない時間帯だと思うからあと少しがんばって。》
そうきたあとに可愛らしいスタンプが送られてきた。
それを見てなんだか和んでしまった。
あともうすこし、がんばろう。そうしたら家に帰ってゆっくりできる。
僕も真みたいにスタンプだけを返して、立ち上がる。
よし。いくか。
少し急ぎ足で先輩の元へ戻る。
「すみません....遅くなりました....」
「おう、大丈夫だ。いくか。」
「はい」
そのままバレー用品の辺りまで行き、色々見る。
「わ....このシューズかっこいい....」
「遥は今年シューズ買うのか?」
「はい。今年こそ買いたいなって。中学の間ずっと同じシューズを履き続けたので、今度はみんな揃えて買うようなのじゃなくて自分の好みで選びたいなって思ってます」
たしかうちの学校のバレー部はシューズ自由だったはずだ。
「あぁ、いいんじゃないか?」
「はい」
店頭に並ぶシューズを見ながら、すこしわくわくする。
今度他のお店も見てみよう。
僕の好みのものがあるかもしれない。
そう思うだけで楽しくて、やはり自分はバレーが好きなんだと再確認する。
そしてスポーツ用品店に行くことを選んだのはやはり正解のようで、シューズの話だけじゃなくサポーターや、ボールの大きさやデザインの話など自分の知識の中で会話をすることが出来た。
先輩もバレーにかける情熱は本物のようで、話も弾むし僕も結構楽しめた。
初めからバレー部関連の話を振っていればよかったな....口下手なのが悔やまれる。
そして色々見て周り、かなりの時間が経った。午前中とは比にならない楽しさだったから時間が過ぎるのはあっという間だった。
「遥、そろそろ別のとこ行くか。なんかそのへんの喫茶店でも入って少し話をしないか?」
「はい....そうしますか....?」
「おう、行こう。」
そして適当に近くにあった小洒落た喫茶店にはいり、お互い飲み物を注文して一息ついた。
こんなお店来たの初めてかも....
すこし緊張しながら注文した飲み物を飲む。味がよくわからない。
周りには綺麗な女の人や付き合っているであろう男女が多く、自分たちのような男ふたりは浮いているような気がしてならない。....僕が本当に男に見られているかどうかはわからないが。
なんでここを選んだんだ....
おしゃれだしいい感じのお店だから入ってみたいのはわかるがこの場合先輩の隣にいるべきは彼女とかではないのか....?
あぁぁ....また帰りたくなってきた....
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