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甘えてみる
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「っ..........?」
次に目覚めた時に1番初めに目に入ったのは大好きな人の寝顔だった。
まじまじと眺めて、やっぱり整ってるなぁなんて思ってなんだか嬉しくなる。
この人が僕の恋人....なんだもんね。
そう思うと無性に愛しく感じてしまってまだ眠りから覚めていない彼の胸に顔を埋める。
あったかいなぁ..........
昨日.......どうしたんだっけ.......
攫われて.......助けられて.............家に帰ってきて.......それで......
そこまで思い出して昨日の行為の様子がありありと頭に浮かんできて顔が熱くなる。
昨日....あんな........はずかし.......
恥ずかしくて仕方なくなって真の胸に埋めていた顔をぐりぐりとする。
「あー.......はずかし..........でも....きもち....よかった.......な.....うん....。」
誰に言うでもなく独り言を呟く。
「そう?ならよかった」
頭の上から降ってきた声にびっくりして恐る恐る上を向くと、さっきまで寝ていたはずの真が満面の笑みでこちらを見ている。
「っえ.......ぁ、ね、寝てたんじゃ....ないの....?」
「いや、起きてた」
「い、いつから.......?」
「ハルが僕の顔見てたあたりから。」
「それ........ほぼ全部じゃ....?」
「まぁ.......うん」
うううぅ.......恥ずかしい....
起きてたなら教えてくれればいいのに.......!!
「ハルが起きたと思ったら百面相してるから可愛いなぁと思って観察してた。」
「なんでぇ....!起きてるなら起きてるで言ってくれればいいのに....!もう.......!はずかし.......」
「ごめんね?」
「うん.......いいけどさ....」
「とりあえず起きようか。てか身体大丈夫?腰とかキツくない?」
そう言われると腰が少し重いような気がする。
でもそんなにダメージはないかな....
そう思って立ち上がってみると腰はともかく足がガクガクすることに気がついた
「あーあ、生まれたての子鹿.......って感じ?ごめんね....無理させた。」
「そっ、それは....いいんだよ.......?欲しがったのは僕......だし....」
自分で言っておいて顔が赤くなるのがわかった。
「ふふ、かわい。でも無理させたのは間違いないから今日はゆっくりしてな。」
「で、でも.......」
そもそも僕昨日の最後の方で気失わなかった.......?
よくよく考えてみればそうだ。
後始末.......またやらせちゃった.......
「はーい。余計なこと考えない。」
後始末をさせてしまったことに対しての罪悪感で少し顔を伏せると、頭を撫でてそういう。
「....でも.......」
「気にしないの。負担に思ったりしてないからさ、ね?」
「う、うん....」
「ほら、リビングのソファーでゆっくりしてな?ご飯作るから」
やっぱり僕がやる。そう言いかけてやめた。せっかく真が気を遣ってくれているのだからお言葉に甘えよう。
それで、お昼から頑張ってご飯作ろう。
「うん。お願いするね」
そう伝えてリビングに向かった。
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