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会話
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外に出て、マンションのエレベーターに乗って下に降りる。
学校関係のこと以外で外に出るの久しぶりかも。わくわくしてきた。
一緒に並んで歩きながら、駅を目指す。
電車に乗らなくても、近くに本屋さんはあるけど、もう少し中心部に行けば、大きい本屋さんがあって、周りにお店もたくさんあるらしい。
今日はお互い1日オフだからたくさん楽しいことしたい。
「ねぇ、真ってバスケ中学の頃からやってるんでしょ?」
「うん。そうだよ」
「同じ中学から来たバスケ部の人っていたりするの?」
「うん。何人かいるよ。僕が卒業した中学もバスケが強いところでさ、やっぱりプロを目指してるやつも多くて、バスケの強い月城学園に入学したいってやつ多かったから。」
「そうなんだ」
僕よりも付き合いが長くて真のことをよく知ってるであろう人たち....いいな....
「というか月城学園ってバスケも強いんだったね。バレーが強いのは知ってたけどほかの部活のことはよく知らなかったな。」
バレー部は練習が厳しいだけあって、やはり先輩たちは強い。僕もあんなふうになりたい。
「あ、そうなんだ。うちの学校はね、バスケとバレー、あとはテニスが特に強いかな。ほかの部活も弱くはないけど、すごく強いのはこの3つ、あと運動系じゃないけど吹奏楽部も強いよ。」
「そうなんだ....すごいなぁ.......勉強も難しいのにそんなに強いところがあるんだ....」
「ね、僕もそう思う。授業とか中学とはレベルが違くてびっくりしたから。」
「うん.......でも、やっぱり教えるのが上手な先生多くていいなって思う。」
担任の間宮先生の教え方はすごく上手だ。あの人の授業が一番好きだが、ほかの先生もすごい。
「あ、たしかに。わかりやすいし、元から頭のいい先生なんだろうなって人が多い。」
「うん。真って得意教科なに?」
「座学なら数学かな。実技系はやっぱり体育。」
「すごい....僕1番数学が苦手....」
僕は英語と国語が得意。
完全に文系タイプで、理数系は出来ればやりたくない。やるけど。
「ハルだって僕の苦手な国語得意じゃん。」
「まぁ....うん。でも、お互いに苦手なところ教え合ったりとかしやすくていいね。今度数学教えて」
「教えるまでもなさそうだけど....」
「いつも数学だけ無駄に時間かかるからね。教えて貰ったらもっと理解が早くなりそう。」
いつも時間をかけて解いてから何度も似たような問題や応用問題を解くから、ほかの教科の倍ぐらい時間がかかる。
「まぁ、そういうことなら全然構わないよ。そのかわり僕にも国語教えて?」
「もちろん。今度蒼あたりも呼んで勉強会しようよ」
「あ、いいかもね、蒼はなんでも出来そう。」
「うん、そう思うよね。でも蒼は美術センス皆無だよ」
「え....そうなの?」
「うん。美術嫌いじゃないって言ってたけどすごい絵をかくんだ。今度見せてもらいなよ。」
「うん。すごい気になるから今度あった時見せてもらう。ハルが言うぐらいなら余程なんだろうし。」
「基準そこなんだね....?」
そんなふうに他愛のない会話をしながら駅までの道を歩く。
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