アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
僕の家
-
「おじゃましま〜す....」
「ん、おじゃまします」
家に着いて中に入り、お客さんである2人と真をリビングに通してグラスを取りにキッチンへ向かう。
こう.......なんだろう。友達が家に訪ねてくるというのは昔からすごく憧れていて、なんだかわくわくする。誰かが訪ねてくるのは初めてではないけど、この前来たのは蒼だったし、蒼は友達とは少し違う。だからちゃんと友達というのが訪ねてくるとそわそわする。
よくよく考えてみたらこのお家が自分の家だという意識も馴染んできたな.......
ふふ、なんとも言えない感覚だけどすごく嬉しいな。
そんなふわふわした気分でグラスを手に持ってリビングへ向かう。
飲み物のペットボトルも小脇に挟んでいる。つめたい。
「おまたせ、もってきた。」
「どうしたの、かわいい顔しちゃって。」
リビングについて真の隣に座ったら、頭を撫でられながら突然そう言われて、さっきまで考えてたことが顔にまで出ていたのか....と恥ずかしくなる。
「んぇ.........いや.......なんかさ....?このお家に友達が来てくれるの嬉しいなって。それと、このお家が自分の家だっていうのが自然に思えるようになったのがなんとなく嬉しくてね....?」
恥ずかしくて声がどんどん小さくなりながらそう伝える。
「.............」
すると無言で真に頭を撫で回されてそのまま抱きしめられた。
「ん.......?どうしたの?」
「天使かな.......」
「え.......?天使じゃない.......」
天使ってあれだよね。なんか羽生えてる人みたいな。
僕羽生えてないしそもそも人間なんだけど....
「.......遥って一ノ瀬の前だとこんなかわいいんだ..........」
「そう、遥ってば真にはこんなにデレデレでかわいいんだよね。」
「わかる.......」
真の語彙力が悲しいことになってる.....
「よくわんないけどとりあえず僕かわいくないよ....?」
「かわいいから安心して.......」
「え、安心できないんだけど」
解せない。なんでみんなして僕のことかわいいかわいいって言うんだ。
理人とかのほうがよっぽどかわいい。
「と、とりあえず真離れよう....?」
ぎゅーってしてもらえるの嬉しいけど人前でするの恥ずかしいから.......
「えぇ.......まあいいや、またあとでにしよ。」
「またあとで....?」
嫌じゃないからいいけど.......
「蒼くん、2人っていつもこんな感じなの?」
「うん。ほんとずーっとイチャついてる。あまあますぎて吐きそうだよね」
「そこまでではないけど.......そこらのカップルよりよほど仲良しだね....」
2人があきれたようにそう言っている中真はしぶしぶ、といった感じで僕が離れた。ちょっと....ちょっとだけ寂しい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
190 / 215