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弟 3
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「はーきもちかった〜」
幸樹が風呂から出てきた。まだ、髪の毛からは水が下垂れている。絵になる。
「兄ちゃん、宿題終わった?」
「んー、あと少し。あ、幸樹ちゃんと髪乾かしとけよ」
「へーい」
携帯やテレビを見ながらやっていので、宿題の方は、捗らなかった。
「じゃ兄ちゃんが終わるまで起きとこ。髪乾かしてくるね。」
そう言うと、幸樹は、また脱衣場へ行き、少し経つとドライヤーの音がし始めた。
(こりゃ、幸樹が乾かし終わるまでに宿題終わらせないとな……)
朝ご飯と弁当を作ってくれる幸樹は朝が早い。弘樹が風呂を1時間弱入っていたり、なんやりしたりしていたら、幸樹が風呂から出てきたときはもう、十時を回っていた。
つまり、これ以上起きさせていると明日に支障がある訳だ。
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