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学校 2
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1限目が始まる。数学だ。苦手な教科。
数学の先生がべらべらと訳の分からないことを喋っている。
「じゃここ、わかった人いるか?」
何人かの生徒が手を挙げる。
「じゃ、陽弥」
さも当たり前かのように手を挙げれる陽弥はすごいと思う。
「はい。………です。」
「正解だ。」
弘樹は答えを聞いてもいまいちわからない様子だ。
「先生ー、解説聞いてもいいですか?」
弘樹は先生に言った。分からないとこは、分からないままにしたくない性分だ。それに、手を挙げていない生徒が殆どだったので多分だけど分かっていないだろう。
「あぁ分かった。これは………でこの答えになるんだ。分かったか?」
「はい!ありがとございます。」
「おう、みんなも分からない所があったらすぐ言ってな。応えるから。」
いい先生だ。この学校は比較的に生徒達から好かれる先生が多い。
──キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る。やっと終わる。まだ、1限目だけど……
「キリーつ、礼」
学級委員が号令をかける。
「ヒロ、先生の解説だけで分かったの?」
空大が話しかけてくる。
「実を言うと、若干分からんかった。」
「だよね。」
最初に分かったというのは、半分本当で半分嘘。
「教えようか?」
「おぉー、ハル、その言葉を待ってたよ!」
「俺も。」
そして陽弥は、次の授業まで、ちゃんと弘樹達が理解出来るまで、教えた。
「「ありがと陽弥(ハル)!」」
「どういたしまして〜」
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