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学校と家の中間にあるカフェで弘樹はバイトをしている。
常連客が多くしっとりとした空気に包まれている。
多分店長がそこ雰囲気を出しているんだろう。
弘樹は基本接客。珈琲を入れることは何故か店長にしか許されない。
──カランカラン
店のドアのベルが鳴る。
「いらっしゃいませ。」
常連客さんだ。
「マスター、いつもの頼むよ。あ、少し砂糖多めで。」
「畏まりました。」
この常連客さんが砂糖多めのときは、だいたい、嬉しいことがあった時だ。それでも、顔を崩さないのは、流石、歳相応なだけある。
それからも、ゆったりと時間が流れる。ここのカフェは、ファミレスと違ってゆったりとしているので、義眼である弘樹にとってもってこいの場所だった。
ちなみに、店長は弘樹が義眼であることを知っている。
それでいて弘樹を雇っているのは心の広さだろうか。
「弘樹くん、今日はとの出入りが少ないからもう上がっていいよ。陽も落ちてきているしね。」
「あ、はいでは、おさにきに上がります。お疲れ様でした。」
「お疲れ様でした。」
店長は気遣いが上手い。頼れる。たがら、常連客さんがたくさん来る。
(ん〜今日は終わった〜早く家に帰ろ!)
幸樹が待っている家へ。
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