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朝②
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「友也~?どしたの、そんなニヤニヤしてさ。良いことでもあったの?」
自分の席に座っていると、星森と小日向が話しかけてきた。
「別になんでもないけど...」
「いーや、嘘だ!今の顔はなんか嘘っぽい!」
「なんだよそれ....」
そんなに緩んだ顔をしていたのだろうか。つい、無意識に口元に触れる。
「あっ、さては彼女か!彼女でも出来たんだな!?」
「ちーがーいーまーすーって」
ニヤニヤしてるのはそっちじゃないか、なんて思いながら、グイグイくる星森を適当に流す。
「そういう亜夢こそ、今度の彼女とは上手くいってるのか?」
先程まで黙りこくっていた小日向が口を開いた。
「いーや全然!!もう別れたよー。なんか俺といてもツマンナイってさ。」
星森はモテる。しかし何故かよくフラれる。
「今度の子は結構可愛かったんだけどなー、なんでこう上手くいかないんだろう...そう、あれは丁度二週間くらい前...」
星森の目から光が消えた。これはあれだ。ガッツリ愚痴コースだ。
「...そろそろホームルーム始まるけど...」
「すまんな、明日海。こいつは俺が責任もって運ぶよ。亜夢が変なこと聞いて...怒ってたりしてないか?」
「ん、別に大丈夫。」
小日向は話し続ける星森に肩を貸して連れていった。
「彼女、かぁ...」
もし、俺とハルが付き合ったら、どっちが彼女になるんだろう。やっぱりお互いに彼氏になるのだろうか。
ああ、駄目だ。
いよいよ本格的にあいつの事しか考えられなくなってきた。
ホームルームの話の内容なんて、頭に入ってこなかった。
これは俺の思考回路をハルの事にした星森が悪い。俺は悪くない。
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