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「すいませーん、氏原先生いらっしゃいますかー?」
生徒一人を抱えたまま扉を開けるのは不可能なので、中からの返事を待った
「――はい、お待ちください」
程なくして返ってきた声色に、鼓動が早まるのを感じる。
丸一日こいつの話聞いてたんだから嫌でも緊張するだろう。
自分自身を納得させて、木製の扉の前で深呼吸をした。
カチャン…っと控えめな音を立てて扉が開く
そこから顔をのぞかせたフワフワは朝と違って
シャツに長袖のカーディガン、カーキ色のパンツという一見地味な服装で俺を迎え入れた。
色合いは落ち着いているのに
なぜか目を惹く華やかさ。
思わず見とれてしまう、吸い込まれてしまうような感覚
それは彼自身が持つオーラか何かだろうか
「…高木先生?あの…?
えっと…彼女を連れてきたんですよね?」
「…え?……あぁ。」
って。
俺今何してたよ。完全にフリーズしてたよな。
声をかけられてようやく我に返った俺をフワフワは不思議そうに見てたけど。
とにかく促されるまま、まずは生徒をベッドへ寝かした。
氏原はペチペチと彼女の頬を叩き反応を見ている。
「もー、部活頑張るのはいいんですけどね?大事なのは腹式呼吸ですよ、はい。
スー…ハー…
スー…ハー…」
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