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風呂から上がると着信が一件。
番号が表示されていたので連絡先には追加されていない事がわかる…が、
ついさっき二度も打ち込んだ番号なんだから
誰の物かなんてすぐにわかった
「…チッ」
社会人として最低限のマナーなんだから仕方ないと言い聞かせ
少し躊躇ったがフワフワに電話をかけ直す事にした
ツツツ、ツツツ
つながる前のこの音を聞いて
あ、俺と携帯会社同じなのか。とか
しょうもない事を思って。
プルルル…
『はい、氏原です』
ワンコールで出たそいつに心臓が飛び上がった
もちろんそれを隠して冷静さを装う
「高木ですけど…お電話を頂いたみたいで」
『あ、高木先生!!わざわざ折り返し頂くような事ではなかったんですが…あの、USBありがとうございます
ちょうど気付いた所で学校に戻ろうかと思っていたんです…よかった〜』
「やっぱり。もし探してたらいけないと思って。
メールしといてよかったです」
『助かりました…ありがとうございます』
そこから暫く電話は続いていた。
もう切りますからねって何度も言っているのに
2人してスピーカーモードにして着替えや支度を済ませた
『高木先生は電車で行かれるんですか?』
あ…そうか、俺USB渡したら帰るつもりだったんだ
「いや、俺は氏原先生にコレ渡したら帰るんで車…『えぇもったいないです!』」
食い気味に被さってきたフワフワの声が結構デカくて驚いた
『せっかくの美味しいごはんを目の前にして、僕の保健だよりの為だけに来られるんですか?
もったいないですよ!!食べましょ飲みましょう?』
「保健だよりの為って…
なんだそら…ははっ」
『ちょっと何笑ってるんですか!
ん〜だけどやっぱり後悔すると思うんです!』
そもそも俺が行きたくないのはお前のせいだったんだバカ。
…でもそんな風に言われてしまったら
「そうっすね、じゃ俺も電車にしようかな」
『さすが高木先生ですっ』
「なんすかそれー」
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