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「あ…れ、高木先生?どうしてここに…」
「フ…氏原先生こそなんで…」
驚きのあまりフワフワとか言いそうになった…
今の今まで電話をしていて、友達の家にいた
なんてことはまずあり得ないだろう
って事はこの流れってまさか…
「…えっと、僕ここの13階に住んでるんです」
「まじで…」
”下へ参ります”
「わっ、高木先生とりあえず乗って!」
閉まりかけたエレベーターに手をかけて
フワフワが俺を引き寄せた。
扉が閉まり、ゆっくりと下へ降りていく
さっきまで、会話なんて顔を見なければいくらでも
出来たのに
この小さな箱の中ではそれが難しい
「…なんか、顔赤くねっすか」
沈黙を断ち切ったのは俺だった。
「え?あ、あぁ…まぁ暑いですしね!
夜は冷えるんじゃないかと思ったんですが
少し生地が厚かったかもしれないです」
そう言ってそっぽを向かれてしまった。
…学校でも長袖に薄手の上着を羽織ってるくせに
それでも汗一つ書かず涼しい顔をしてるくせに
昔から勘は当たる方だった
…また、気付きたくないものが増えた気がした
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