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氏原side‥₂
隣で規則正しい寝息を聞きながら、なんだか久しぶりによく眠れた気がする。
隣には高木先生が、まだスースーと音を立てて眠っている
…時計の針は4時30分を少し過ぎたところで、
外はまだ薄暗く、静かだった。
あれから高木先生は僕に何かする訳でもなく、
もちろん僕から誘うこともなく
1時間ほど話したところでどちらともなく眠りについた。
…寝顔、意外と可愛いし。
年齢の事なんかも話した。
まさか自分より歳が3つも下だなんて思わなくて驚いたけど、寝ているときの表情を見ると僕よりずっと幼く見えた
出身も近く、中学校は同じ所でちょうど入れ違いで入ったんだねとか言って笑いながら。
ちなみにナルは僕の2つ上で、高木先生は知らないだろうけど実は昔からの知り合いだった。
妹は特に、あいつを姉のように慕ってたのを覚えてる
高木先生は多分食いつく話題だったんだろうけど、それは僕が面白くないからやめた。
…ガキ臭い思考だなあって自分に少し笑っちゃうや
高木先生を起こさないように、そっとベッドを降りた。
着替える姿を見られるのはまだ怖くて、家に戻って着替えよう…と歩き出した時、後ろから腕を掴まれた
「…あ、高木先生…?起こしちゃいましたか…?」
けれど彼の目は閉じたままだった
手は結構な力で握られているのに
「…高木せんせ…?」
「ごめ……いかな…で…せんぱ……」
「………?」
顔を歪めた高木先生はそれだけ言うとパタッと掴んだ腕を落とし、再度寝息を立てた。
悲しい夢でも見ているんだろうか
手を離したあとも、高木先生は泣きそうな顔をしていた。
優しく頭を撫でて、固く閉じた唇に触れるだけのキスを落とす。
すると心なしか表情も穏やかになったように見えて
僕は、高木先生の部屋をあとにした。
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