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「っぷはぁ〜うめぇ!」
「ちょっと、僕より年下のくせしておじさんみたいに
なるのやめてもらえませんか。」
最高のつまみに、安定のビール。
目の前には一緒に買ったパジャマを見にまとう氏原。
俺には乾かせと言った髪を、当の本人が乾かさない理由は昨日の一件が関係しているんだろうか?
だとしたら、すげー可愛いし
俺好みになってくれる
こいつが愛おしくてたまらない。
まぁ、あくまで俺の予想に過ぎないが。
「あ、あの…高木先生」
俺の頭の中をついこの今まで支配していた氏原は、おもむろに口を開き、何か言いたげな、恥ずかしそうな顔をして
目を逸らした。
「ん?なんすか?」
予想のつくつかないに関係なく、こういう時、
俺は氏原が自分から口を開くのを待つ。
そうすれば大抵、この人は俺の期待を裏切らない可愛いことを口走ってくれるから。
「あ…その…。こ、こうして学校以外で話す時
“先生”とか、敬語とか…辞めませんか?
名前とか、で、呼び合ったり…その…こう…」
持っていた箸を落としそうになり、
あわあわと持ち直し、
…でも諦めて小皿に置き、
こちらへ視線を向けて。
「ぼ…僕と、友達として…こうしてこれからも、
会っていただけませんか…?」
「…へ。」
友達になろうなんてワードを聞くのは小学校低学年以来な気もするが、
思わぬ発言に
可愛すぎて鼻息が荒くなりそうな発言に
時差で笑いがこみ上げた。
「っははは、そっすね、…そうだね。
これからはそうしよう。氏原…下の名前は?」
「幸人…」
「ユキト…。わかった。これからは
ユキトって呼ばせてもらうな。よろしく」
濡れた髪の毛をそっと指でとくように耳にかけ、
頰に手を添えると柔らかく笑いかけた。
ボンっと音でも立ちそうな勢いで顔を赤くする
目の前のユキトに
耳元で囁いた。
「ユキト…キスしたい」
もちろん拒否権はない。
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