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氏原side‥₁
今、絶対顔赤い…っ。
それもこれも、いきなり変な事言い出すナルのせいだ。
軽い挑発に乗って思わず墓穴をほった自分に
更に恥ずかしくなる。
足早に保健室へ戻ると、取っ手に”外出中”の札が掛かっていた。
…あれ?僕こんなの引っ掛けてないけどな…
不思議に思ってそっと扉を開けると
「よー、氏原せーんせ。どこ行ってたんだよ。」
「た…っ高木先生……」
ソファーに座りひらひらと手を振る高木先生と目が合い、
先程までの会話を思い出した僕は再び赤面した。
手の動きを、おいでおいでのジェスチャーに変えて僕を呼ぶと、頬に触れて首を傾げた。
「…なんか顔赤くね?」
「あ、うーん、ちょっと暑いかもしれません」
「まあ夏だもんな。ちゃんと水分取れよ?」
高木先生の隣に腰を下ろすと
ぽんっと頭に手を乗せられ、ピクンと身体が反応した。
初めて彼の家に泊まってから、もう1ヶ月弱…。
週末や休み前には必ずどちらかの家に出向いては、
そういう行為も何度かはしてきた訳で…
まだ新しい記憶が蘇ってくる。頭の上の手が
そっと降りてきて耳をかすめ、頬を撫でる仕草に
思わず下半身が反応しそうになって固く目を閉じた。
「…っは。何固まってんの?」
「…ぅ……。」
熱っぽい視線を僕に向け、彼の細い指はむにっと唇を押した。次いで顎をぐいっと持ち上げられる―…。
僕がそれを拒む訳もなく、目を細める高木先生にただただ見惚れた。
視界から高木先生以外のものが姿を消して、彼の形の良い唇が僕のそれに触れるまで
あと数センチに及んだその時
「ちょーいちょいちょーい!!高木っち〜氏原ちゃん〜?
寝てる生徒ほったらかして何ふたりの世界に入ってるわけ〜???」
シャっと勢い良くベッドを囲うカーテンが開かれ、
高木先生の動きがピタリと止まった。
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