アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
67
-
氏原side‥₂
その場にしゃがみ込んでしまった高木先生が、手でおいでおいでのジェスチャーをした。
「?…どうしました?」
???
こっちを見るでもなく、下を向いたままの高木先生に
まさかここまで凹まれると思ってなくて罪悪感が湧いてきた時だった。
「っへ…?!」
「他の奴の匂い気に入らねえならさ…お前が俺に匂いつけとけばいい話だろ?
なぁ…ユキト。」
目線を合わせ、膝を床に着けた僕の首にグリグリと頭をこすりつけてきた彼の髪が
時折耳の中に入ってくすぐったかった。
「ちょっ…が、っこうで…名前……っ」
「別に誰にも聞かれてねーよ。…ユキトも呼んで?」
顔を上げた高木先生は、
僕の両頬をむにっとつかんだ。
上目遣いのおねだり口調なのに
その言動とは裏腹に勝ち誇ったような
満足そうな笑みを浮かべて意地悪に笑う
「ん…なにひゅるん…っ」
「呼べよ。」
命令口調でその言葉を口にすると
笑顔が消え、鋭く扇情的な瞳が僕だけを捕えた。
そんな風にされたら
拒めないに決まってるのに
そしてそれをこの人はわかってるのに。
気付いていてわざとするなんてズルいよ。
「コウメイ…――ッッ」
唇を喰まれて何度も何度も吸い付かれた
なのにそれは深いものでは無く
唇同士を合わせるだけだった
うっすらと目を開けて高木先生を見ると
何を言いたいかなんてわかってる…って顔で
ニヤリと笑った。
「…深いの、欲しかったら続きはあっちな。」
指差す方向に何があるのかなんて
見なくてもわかる。
顔が熱いのを自覚しながら、立ち上がり
高木先生の袖をクイッと引っ張った。
「…行きたい……です。ベッド…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
67 / 448