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氏原side‥₆
体育祭の種目は個人と団体で大きく別れていて
個人は100.200m走や1,000.2,000m走
100mハードルや幅跳び、高飛び、砲丸投げ等
まあどこにでもある感じ。
団体も百足リレーとか長縄跳びとか見た事のある
名前が列なっていて
その中でひとつだけ気になったのが”障害りれー”
これ印刷ミス?ってナルに聞いたら
ナルは苦笑いで、これはこれで正しいのよって言ってた
…?
「それでは最後に、毎年異様な盛り上がりを見せる
障害りれーの説明ですが…
えー……、端的に述べますと大袈裟な借り物競争と
思っていただければよいかと思います。以上。」
?!
え、短くない?説明短くない??
さっきまで誰もが知っているような競技にも関わらず
長すぎる説明を垂れ流していた癖に……
「そして氏原先生!」
「え、は…はいっ」
いきなり呼ばれた名前に前回同様肩を震わせると
体育教師はコホンとわざとらしい咳払いをして告げる
「えー…この種目はぜひ新任の先生や体力のある
若い先生方にやっていただきたいという方針でして……。
メンバーに…入れさせていただきます…。」
「?!」
「も、もももちろん他の競技はどれに出場されるか
優先的に決めていただいて構いません!りれーさえ
出ていただければ…。」
そんな全力で懇願されても…
そんなに身を削る競技なのか…よくわかんないけど…
教師チームとして出場する教師がみんなして僕を見て
ゴクリと唾を飲むものだから、自分の意見なんて
通らないんだろうなと悟った。
まぁ、特に断る必要もないし…?
「…はい、構いませんが…、」
その瞬間、職員室中が歓声に包まれた…
????
隣のナルを見ても、あんた言ったわねって顔で
僕を見てくるだけだった…
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