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「……康明、ちゃんと………直接触って…?」
幸人の突然の行動に、思わず触れていた手をとめた。
頑なに拒んできたというのに、
今、目の前で自らシャツに手を掛けているのだから。
はだけた白い布からちらりと見えるのは、きめ細やかな白い肌。
放課後のあれは不可抗力だったとして、一度も見たことのなかった胸、肩、二の腕、そして―――
「こ、これは…っ、自分でやったわけじゃ…ないから…」
肩から胸にかけて、縫い跡もはっきりとわかる大きな傷。
22年生きてきた中で、こんなに大きくて痛々しい傷見た事なくて。
人が死ぬ基準なんかわからないけれど、太い血管も数多く存在するこの部位ならば
一歩間違っていれば死に至っただろう。
ぷっくりと白く浮き上がった痕は、随分と薄くなったんだろうがそれでもやはり目についてしまう。
これを俺に見せないために、ずっと服を脱がなかったのかと思うと胸が痛かった。
嫌いになるわけ無い。と、
どんなに言ってあげても本人の心の傷が完全に消える事はない。
俺の前で服を脱ぐという行動がどれほど勇気のいるものだったか。
盛り上がるその線を、ゆっくりと指でなぞる。
そこだけ皮膚は異常に硬くなっていて
こんな事を思うのは不謹慎だとわかっているが
触っていて飽きない。
「ね、ちょ……っ、いつまでさわって……っひあぁ、」
今度はそこに舌を這わせてみた。
幸人の柔らかい肌に挟まれた、一際硬いその場所が
俺の舌先を刺激する。
舐めながら、たまに吸って
もっと感触を知りたくて軽く歯を立てて。
幸人の、俺を拒んでいた声が
徐々に甘く蕩けたものに変わっていったのは
この愛撫を続けてしばらくした頃だった。
俺は、恋人に新たな性癖を植え付けられてしまったのかもしれない。
見るに耐えない左腕
深くて大きすぎる胸の傷
全身傷にまみれた自分より年上の男を見て
はち切れんばかりにズボンを膨らめたモノは
もう言い訳なんて出来っこない。
「っは……んとにやべぇなお前。
……………………めちゃくちゃ興奮する…。」
俺も多分、お前に負けないくらいの
精神異常者だ。
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