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氏原side‥₃
意地悪な僕の恋人は、いつまで経っても下半身への刺激は一切くれない。痛くて、辛くて、早くなんとかしたいと思いつつ、このまま康明に苦しまされるのもイイ。
冷静な答えなど、この蕩けきった頭で出せるわけがない。
「ゆーきと。…ドコをどうして欲しいのか
ちゃんと教えて?」
楽しそうな康明の声。
耳元で発せられるそれに耳の奥の奥まで彼でいっぱいになる。
嘘も強がりも言えない身体で、ただひたすらに、康明を求めた。
「あ…胸……っ、もっと、ぁ…つよ、く……んっ引っ掻いてほし……はぁ…っ」
「他には?」
「噛んで…っ。首も、お腹も、腕も……ン、康明の痕で…いっぱいに、して……っはぁ…。」
「我儘。」
「いっ…ああぁぁあっはあぁ……っく、ぁ…」
僕の視界から康明の姿が消えた途端、襲いくるのは激しい痛み。
肉がえぐれてしまうんじゃないかと思う程に、噛みつく康明は容赦無い。このままもし、僕の肉を康明に噛み千切られてしまったらどうしよう。
そしたら例えや表現ではなく、物理的に康明に食べられてしまう。
そんなの……そんなの、最高すぎる。
グリグリと胸の突起を押しつぶされて全身が跳ね上がり
場所を変えては何度も繰り返し僕の身体に喰い込む歯に、この上ない満足感と幸福感を覚えた。
気持ち良すぎて死んでしまいそうだ。
いや、むしろこの今死んでしまいたい。
康明と通じた想いを確かめ合うこの行為に、いくつもの康明からの所有痕。
こんなに満たされて、気持ち良くて、温かいなら、今死んだって何も後悔はない。康明、康明、康明、康明、大好き。
あぁ、僕はなんて幸せ者なんだろう。
僕の上半身を埋め尽くした歯型とキスマークに満足した康明が、ようやく顔を上げて僕と目が合う。
「…たまんねえ。幸人………。」
静かに降りてきた唇に、吸い付くように自分のそれを重ねる。
舌と舌が混ざり合って溶けそうなキス。
銀の糸を引き延ばして離れていった唇から、囁かれたのは甘い甘い言葉。
「大好き。愛してる。…もうお前無しじゃ生きていけないわ。」
限りなく限界に近かった昂ぶりは、その言葉を受け取った瞬間
あっけなく果てた。
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