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文化祭前日。
夜の8時を過ぎた頃に何とか屋根にラメのモールを飾るだけとなり、あとは当日の早朝から集まり、仕上げる事になった。
どうしてかというとモールを実行委員が買い忘れたからだ。
勿論その役は俺に回ってきたので、仕事帰りに家の近くのド○キによる予定だ。
ようやく一息つけたのもつかの間、生徒を下校させたらすぐに向かえる訳じゃない。自分の残した仕事の続きもある。
冷めてしまったり、待たせてしまうのは悪かったので
「今日は帰るの遅くなるから、たまには自分の家でゆっくりして」と幸人にメッセージを送った。
が、程なくして帰ってきた内容は
「そのつもり!僕も今美容院に居るから遅くなるし($・・)/~~~」
というもの。
こいつこのやろう。
俺と初めてデートする時ですら美容院なんて行ってなかったじゃないか。ここまでされると怒りを通り越して笑えてくる。
人も少なくなってきた職員室のデスクで一人冷たく笑う俺を何人かの教師が変な顔して見ていたが、そんなもんはしらん。
周りの目なんて気にしない。
むしろこの状況自体幸人のせいなんだから。
……あいつには俺が怒るとどれだけ怖いかを
教えてやらないといけないなァ…。
冷たい顔は不敵な笑みに形を変えて、早々に仕事を切り上げた俺はある場所へ行った。
ある場所…というのは先述の通りアソコだけどその中のある一角に。
…―――目当てのものをしっかり購入できてなんだか機嫌がいい。
明日が楽しみで仕方ない。
幸人とは違う意味の”楽しみ”。
寝る前に、俺からRickyに電話をかけてみる。
不在着信に切り替わってしまったけど、30分もしたら折り返しの電話が来た。
『…悪い。なにかあったか。』
「いや…体調は大丈夫かと思っただけ。」
『お前も人を心配する心を持ってるんだな。』
「うるせえな。で、平気か。」
『まあな、万全じゃないが休む場所は用意してくれているんだろう。』
その時、俺の口角が片方だけ上がるのを感じた。
「あぁ、用意してあるさ。無 人 の 保健室をな。」
『助かる。…明日はよろしく頼むぞ。』
「俺に任せろよ。」
『フン…頼もしいな。高木。…それじゃ。』
Rickyの声を最後に電話はぷつりと切れる。
無人の寝床でしっかりお前を休ませてやるよ。
保健室の主はその間
俺が預かっておいてやる。
先ほど購入した、透け防止の黒い袋の中身を確認する。
明日これを使うのを想像すると、ゾクゾクと体の芯が疼いた。
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