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氏原side‥₁
「なぁ、幸人行く?」
「何処にー?」
「忘年会。」
「あー…。」
平日の昼下がり、僕と康明は2人でベッドに横になっている。もちろん職を失ったわけでもサボっている訳でもない。
文化祭の振替休日というやつだ。
「康明が行くなら行こうかな。」
「じゃあ行かねー。」
「じゃあ連れてく。」
「お前行く気満々じゃねーか…。」
そんな適当な会話をしつつ、そろそろ起きて食事の支度をしようと起き上がるのだが、
そこである事に気付く。
「…………ねぇ。」
「………あ?」
「押し付けて来ないで。」
「くっついてるだけだけど?」
明らかに他のどの部位とも違う感触。
ちょうど腰の辺りにグリグリと押し付けられた”何か”は
ずっしりとした質量感と硬さで僕にその存在を主張していた。
「だ…だから何でそうなってんの。」
「えー、朝勃ち。」
「…ご、ご飯作ってくるから大人しくしてて!
そしたらおさまるでしょ!」
「えー。」
モゾモゾと布団の中で動いた康明の手は、いつのまにか僕の身体にぐるりとまわり、太腿や臍の下をすりすり撫でている。
あんまり際どいところを触られると僕まで康明のソレと同じ有様になってしまうからほどほどにして欲しいんだけど…。
でも康明はそんな中途半端に優しい人物などではない。
一度やり出したら何と言おうが最後までやり通す。
それが僕の恋人だ。
だから──────…
「っは。お前も勃ってんじゃん。」
「康明が……変な触り方するからだもん…。」
こうなるのはわかりきっている。
仕方ない事だ。
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