アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ニアリーイコール
-
熱い吐息。
淫猥な水音と肌がぶつかり合う音。
情事の激しさを思い起こされるようなそれは、普段はあまり使用されない多目的教室から聞こえてくる。
「っはぁ…あぁ……ぅ、んんっ!」
「ねぇ、何で嘘ついたの?僕に嘘が通用すると思った?」
「嘘ついてな……い、ぁっ!」
「ふーん、どこまでも強情だね。そこまで言うなら……」
『覚悟してね』と目の前で不敵な笑みを浮かべ腰を打ち付けてくるのは、紛れもなく男で、クラスメイトで、みんなから尊敬される委員長であった。
一方俺は──
「みんなから避けられている不良が、男に抱かれて情けなくよがってるなんてこと知られたら、どうなるかなぁ…」
「や、やめっ……」
「やめないよ、ナオが正直に話すまでは、ね?」
ナオ。
大嫌いなその名前で呼んでくるそいつは、異常なほどに俺に執着している。
気が狂うほどに束縛して、俺の自由を奪う。
それを彼は『愛情』だと言うが……
俺はそんなの、愛情だなんて絶対に認めない。
─────────────────────
【溺愛】:むやみやたらに盲目的に可愛がること。
【monopoly】:独占すること。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 30