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憎い、醜い④
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久しぶりの感覚だ、と思う。
三好にフェラを強要された時、必ず最後に同じようなことをされた。
息が出来ないし、声も出せない。
脳に酸素も回らないのか、いつも意識が飛ぶ寸前までやらされる。
そうして、最早恥もへったくれも無いほど顔面をグチャグチャにしている俺に一言呟くのだ。
「その顔最高……」
「ふぅっ……ン、ンンッ゛!!」
あぁ、お前もか。
何がそんなに良いのか分からない。
人があられも無く惨めになっている様を見て、アソコをおったてるなんて。
性癖というものは人それぞれあるが…三好と真堂、コイツらは似たもの同士なんだと気が付いた。
「……はッ、ナオ…気持ち良いよ、」
「…んん゛ッ、ぅ……」
早くしてくれ。
えずきながら必死に訴える。
駄目だ、本当にトんでしまいそう……
頬に生ぬるい涙が伝い、瞼を閉じかけた時。
速かった律動が一瞬止まった。
「ん、イくよ……」
そう言い、喉奥深くを何度突かれる。
ドクンと口内で脈打ち、白濁を注ぎ込まれた。
噎せ返るそのにおいと、喉の粘膜をべっとりと這っていく感覚が気持ち悪い。
ずるりと口内から抜かれた性器には、唾液と精液が混ざった粘液が滑滑と糸を引いていた。
やっと戻ってきた新鮮な空気に、咳き込んでしまう。
「…ゲホッ……は、ァ…ぅぇっ……」
「ちゃんと飲んだ?」
返事をせずべとつく口元を拭う。
長く呼吸をして息を整えてから、意を決して未だ喉に残る精液を飲み込んだ。
やはり思う。男は誰であってもザーメンは不味い。とてもじゃないけど飲み込むものじゃない。
誰だよ、ゴックンだなんて文化を生み出した奴は。
「あーんして」
口を開けると、舌や唇を指で軽くなぞりながら『うん、いいよ』と微笑んだ。
「まじで最悪……くっそ不味い……」
「でもめちゃくちゃとろけてたよ?」
「んな訳ねーだろ、気失う手前だったわクソ」
「言葉遣い悪いなぁ」
下着を履き、真堂は名残惜しそうに俺の手首の拘束を解いた。
舌打ちをしてうっすら痕が残る手首を摩っていると、『ごめんね』と柄にもなく謝ってきた。
「あんなナオの姿見せられちゃ、さすがに余裕無くなるよ」
「は?あんなってどんなだよ」
「え、自分で気付いてないの?
アソコ踏まれてイヤイヤ言いながら感じてる時とか…
目に涙いっぱい溜めて上目遣いでフェラしてる時なんて、もう……」
「うわっ、抱き着くな!」
背中に手を回され、首元にぐりぐりと顔を埋められる。
きつく抱き締められ、自由になった手の行き場がない。
「ナオが苦しくて堪らない筈なのに、そんな顔がすごく可愛いし……
跪いて顔グチャグチャにしながら必死になってる君を見て、『ああ、僕のなんだ』って嬉しくなったし……」
「…死ぬほど性悪だな」
「だから前から言ってるじゃん」
柔らかく目を細める真堂を見て、彼の歪んだ愛情表現は何が原因なのだろうと考え始める。
そんなことを考えても仕方が無いのに。
「次は僕がフェラする番だね。
……あ、違う。いよいよ次はセックスか」
「絶対に死んでもやらねー」
「ちゃんと解すから大丈夫だよ!
僕の下でアンアン言うナオ、可愛いだろうなぁ……」
「話聞けっ!」
真堂の背中を揺さぶるが、離す気が無いらしい。
諦めてため息をついた。
午後の授業がこいつのせいで益々憂鬱になってしまった。
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