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アルスマグナ 青×赤
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アキラへの気持ちを伝えようかとも思った。でも、次の動画撮影の日が目前に迫っているため、言い出せなかった。もし気持ちを伝えて、振られて、そのまま部活を続けたら?きっとお互い気まずくなって、ダンスに集中出来ないに決まっている。だから・・・次の撮影が終わってから。その時は絶対に、気持ちを伝える。
撮影が終わって3日後
伝えよう、伝えようと思って、日にちだけが過ぎて行く。伝えたい、でも、嫌われたくない。
俺がこんなに臆病になるなんて・・・。放課後の教室でずっと悶々としていると、人の気配を感じて、振り返る。
ア「あれ?泉じゃん!どうしたんだよ」
奏「・・・アキラは」
思い切って、口を開く。
奏「アキラは、俺が・・・俺が男を好きだったらどう思いますか?」
ア「え?別にいいんじゃね?人を好きになるのは自由だし、たまたま好きになったのが男だったってだけだろ?」
ア「・・・てか泉好きなやついたの!?」
奏「悪いですか」
ア「"あの"泉が!?」
奏「あのって何ですか・・・」
ア「え?で、誰なの!?」
奏「・・・が・・・」
ア「え?」
奏「・・・っ。アキラが、アキラが好きです・・・」
ア「・・・・・・え・・・?」
奏「俺が好きなのは、アキラです。返事、は別にいらないです。ただ、伝えておきたくて」
ア「・・・なんだ。両思いだったんじゃんか。」
奏「・・・!?」
ア「俺、ずっと前から泉のことが好きだった。でも、怖くて言い出せなくて・・・。」
なんだ。さっきまで悩んでいた自分が馬鹿みたいだ。でも、まさか本当にそんなことがあるなんて・・・。
しかし、いくら恋人になったとは言え、ここは全寮制の学校。キスどころか、抱きつく事さえほぼ無理に違いないのだ。
何か、人目を気にせずにアキラと恋人らしい時間を過ごせる場所はないだろうか。告白早々にそんな邪なことをかんがえていた俺は、唐突にあることを思い出した。
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