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アルスマグナ 青×赤
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アキラside
とろりとしたもので、入り口を撫でるように解していた泉の指が、少しずつ中に入ってきた。
あまり痛くは無くて、それでも俺を気遣っているのか、入り口の近くを撫でるように動いている。
身体を大事にしてくれるのは嬉しい。泉が俺の事を気遣って、優しくしようとしてくれているのが分かるから。
泉の気遣いは、どうしても負担が大きくなる俺にとっては有難いけど、でも、多少痛くても早く一つになりたい。
いまだに深くは入ってこない指がもどかしくて、自ずと泉の指を締め付けて奥へと誘い込むように、蕾がひくひくと動いてしまう。
軽く目を見開いた泉に、もう一押し。
ほんの少し上体を起こして、白い首に腕を絡める。
ア「もっと、おく・・・っ」
その途端、泉が口端を吊り上げた。
奏「いつまで我慢できるかと見ていたのですが・・・。思っていたより堪え性がありますね」
ア「・・・な、っは!?」
予想外の言葉が泉の口から出て、反応が一瞬遅れてしまった。
奏「俺が強引にしてアキラを傷つけたくなかったので、アキラから強請ってくれるまでは余り進めないように、と決めていたんです」
泉が、そう言った瞬間に中に入っている指先を、ぐ、と曲げた。
ア「あ、ァっ・・・・・・・!?」
ぐり、とした感触があって、一瞬。
びりびり、背骨を伝って這い上がってきた快楽が、頭に届いてーーー弾けた。
ア「あ、あ、はぁ、ぅああァっーーー!!!」
足が、びく、びく、と痙攣して、目の裏がチカチカする。
ア「ひ、ぁ、今の・・・・なに、こわい、怖い・・・」
感じた事がなかった暴力的な快楽に、気持ち良い、よりも怖い、を先に感じた。
奏「・・・アキラ、今ナカでイったんですね・・可愛い」
ア「う、え・・・?ナカ、なに、分かんな・・」
放心したまま、快感の余韻で腰を断続的に、ひくり、と跳ねさせていると、泉が見たことのない悪い顔をしている事に気がついた。
奏「出さないでイったんですよ。射精するよりも気持ちが良いとは聞いていましたが・・・まさか、これ程とは思いませんでした」
ア「あ、・・・っ、ァああ・・・!」
泉の指が、ちゅぷり、と水音と共に抜かれて、身体が勝手に反応して、びく、と太腿が震えてしまう。
喪失感に、はく、はく、と蠢く後孔に、しかし、直ぐに指よりも大きなものが当てがわれ、戦慄く後孔が、ちゅむ、とそれを食んだ。
見上げた泉の顔は、白皙の顔に朱を散らせて、微かに形の良い眉を寄せた・・・一言で言うと、とてつもない色気を放っていた。
奏「アキラっ・・・良い、ですか・・・」
ア「いい、いいよ・・・挿れて・・・・!」
泉が、あてがったまま、ぐ、と腰を進めた。
一瞬の緊張の後、ぶわ、とよく分からない汗が出た。
気持ちいいとか、痛いとか、普通なら何かしら感じるんだろうけど、俺が感じたのは、途方もない充実感だった。
どく、どく、と自分のナカで呼吸しているのを感じる。
生きている、と思った。
しあわせ、だ。
二つに分かれていたものが、一つにーーあるべき場所へ、戻った様な感覚。
これが、セックスをする、という事なのだろうか。
これが、人を愛する、という事なのだ。
泉に涙を舐め取られるまで、俺は自分が泣いている事に気がつかなかった。
奏「アキラ・・・痛い、ですか・・?」
泉が、そっと此方を伺っている。
ああ、酷い顔だ。
痛くない、大丈夫、寧ろ気持ちがいいーーー。
言いたいことは沢山あるのに、なんだか胸が一杯になってしまって。
やっと俺の口から出たのは、みっともなく掠れた、小さな一言だけだった。
「・・・・しあわせ、」
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