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絡まり合う唾液と吐息が甘くて、頭の中がぼうっとしてくる。
無意識にイザヤの背中に手を回し、足を開いてしまう。
「従順すぎる体も飽きるものだな」
そうしたのは誰だ? と、眼で訴えかける。
でもイザヤの視線は、僕の下半身に向いている。
キスだけで半勃ちになっているのが丸見えだが、今更恥ずかしがることじゃない。
「まっ、アナタとは体の関係も長いですしね」
「そうだな」
そう言いつつ視線を外さないまま、長い指が熱に触れる。
「んっ…あっ」
彼の愛撫は刺激的で、いつも僕はあっと言う間に熱を膨張させてしまう。
裏筋やくびれ、割れ目などを指や爪で擦られるたびに、腰がビクビク動いてしまう。
「ああ、まだ聞いていなかったな。どんなふうに抱いてほしい?」
気まぐれな人だ。
普通のプレイに飽きれば、いつもなら薬やら道具を使って人を散々泣かせるクセに。
たまーにこういうことを言い出す。
「…優しく抱いてほしいと言ったら、本当にそうしてくれます?」
明日も学校がある上に、実は昨晩の疲れがまだ残っていたりもする。
「どうだろうな?」
しかしイザヤは意地悪く笑うだけ。
…絶対に厳しくヤられるだろう。
その笑みを見て、僕は確信した。
「じゃあ……適当でいいです」
本当は一瞬、『レンを抱く時みたいに』と言い出しそうになったけれど、さすがにプライドが邪魔をした。
「本当に、適当でいいのか?」
僕の熱を掴んだまま、じっと見つめてくる。
少しの間、僕は考えた。
「―アナタのお好きなようにしてください」
結局いつもの返答になる。
何を言っても通じないのならば、考えるのも面倒になるというものだ。
「いいだろう」
しかしイザヤは満足そうに笑うと、熱から手を放した。
自分のネクタイを解くと、何と勃ち上がった僕の熱に巻き付けた!
「なっ!」
「好きにしていいんだろう?」
言いましたケド、コレは男としてないんじゃないんでしょうか!
…と心の中で反論する。
けれどどうせ言い出しっぺの僕が悪いんだ、と思い直し、途方に暮れる。
その間にイザヤは今度は自分のベルトを取って、僕の両手首を背中に回し、固く結んだ。
「…今日は縛りプレイですか」
ネチネチと責められるのが、容易に想像できるのがイヤだなぁ。
この人、基本的にサドだし。
「お前の悶える姿が見たくなった。最近、澄ました顔しか見ていないからな」
「アナタには夜毎、悶え狂った姿を見せているでしょう?」
流石の僕でも、セックスには狂う。
正気なんて保っていられないぐらい、激しく抱かれればそれも当然だ。
しかしイザヤは闇色の双眸を細めた。
その眼には欲情の光が浮かんでいる。
「―もっとだ。四つん這いになれ」
「…はいはい」
両手は縛られているので枕に顔を付け、膝をついて腰を上に向ける。
どうせこの人からは逃げられない。
―いや、逃げようなんて思えない。
秘めたる感情は永久に言葉に出さない。
それが彼といる為に必要なこと。
言ってしまえばきっと捨てられる。
イザヤはいつも余計な感情を持つなと言っていた。
仕事に邪魔なものは全て切り捨てろ、必要ないものは持つな、と…。
邪魔なもの・必要ないものの中には、愛という感情があるだろう。
だから仮面を被ろう。
誰にも……彼にも見抜かれない演技力を身に付けよう。
そうすれば彼は僕を傍に置いてくれる。
そして今みたいに、抱いてくれるのなら…。
「あっん、んんっ…ふっ」
イザヤの指が一本、後ろの窪みに入れられる。
そこはすでに柔らかくなり、指をすんなり飲み込んでいく。
「後ろの孔がひくついているぞ。昨夜アレだけ激しくしたのに、まだ足りないのか?」
「アレだけ…激しく、されたから…でしょう?」
息も絶え絶えに、それでも反論する。
体のダメージは殆ど残らなかったものの、セックスの痛みと快楽は残っている。
入れられた指一本で、昨夜の行為が記憶にも体にも蘇ってしまう。
指は一本、また一本と容赦なく増やされていく。
それでも僕の体は拒むことなんてできない。
「あっ、やんっ、そこ…!」
そして奥の感じる所に、指が触れる。
「ここが良いんだったな?」
指が動き始め、その一点を集中して責められる。
「ああっ、そこばっかり…だっダメぇ」
膨らんだ熱はネクタイで縛られている為、絶頂が迎えられず、腰に妙な体感が溜まってくる。
なのに感じる所ばかり責められるので、涙がボロボロと溢れ出してしまう。
「うっ…うぅ~」
歯を噛みしめるも、こういうのは耐えられるものじゃない。
三本の指は小刻みに動き出し、後ろから絶えず快楽を送ってくる。
「あっ、はっ、やぁっ!」
快楽は苦痛にしかならないと、頭では分かっていた。
けれど彼によって男を受け入れられる体になった僕は、より強い快感を求めて腰を振ってしまう。
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