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唇に触れる柔らかい感触が、とても気持ちがいい。
相手が天清だと思うだけで、触れる唇から全身へと心地よい痺れが広がり、思わず鼻から声を漏らしてしまった。
「ふ…、んぅ…」
天清が動きを止めて、間近から僕を見つめる。
僕は、唇を触れ合わせたまま「なんで…」と呟いた。
「ん…、なんで…って、青藍が好きだからに決まってるじゃん…。ふっ…、だから、青藍が先生とキスするのは…嫌だ」
時々角度を変えてキスをしながら、天清が囁いた。
その言葉を聞いて、僕の身体が、今度は嬉しさで震え出す。
「え…?だって…天清、さっき好きな子がいるって…」
「だから、その好きな子っていうのが青藍。俺は昔からずっと、青藍が好きだった。…青藍は?やっぱり先生のことが…」
「ちっ、違うっ!僕も天清が好きっ!た、天清がキスしてる所を見て…ショックで…。そんな時、先生が僕を好きだと言ったんだ…。僕は投げやりな気持ちになってたから…。先生の優しい言葉とキスを、受け入れた、ん…あっ!」
僕の背中に回された天清の腕に力がこもる。
その力強さですら嬉しくて、僕は少し離れた唇を、自ら天清のそれに押し付けた。
「んっ、青藍…、先生と、どんなキスしたの?」
僕を見る天清の目が、怒りで鋭く光っている。
「天清…、ふっ…んぅ、せ、先生とは触れるだけ、しかしてない…。んっ、だって、深いキスは…天清としか、したくなかったから…んぅ…っ!」
天清が、啄むようにキスを繰り返していた僕の頭を引き寄せると、少し開いた唇の隙間から熱い舌をねじ込んできた。僕の口内を舐め回し、舌を絡め取って強く吸い上げる。
ピチャピチャと鳴るいやらしい水音を聞きながら、僕は思考も身体も熱く蕩けてしまい、必死で天清のシャツを握りしめていた。
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