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「んっ、んぅ…、ふぁ」
強く舌の根を吸われて、僕は甘い声を漏らして天清の胸を押した。
チュッと音を鳴らして天清の唇が離れていく。
手を当てている天清の胸から、ドクドクという心音が響いてきて嬉しくなった。
「あ…、天清…、すごいドキドキしてる…」
「当たり前…。今、すっげー嬉しくて興奮してるから」
「うん…、僕も嬉しくて、ドキドキしてる…」
天清が、お互いの胸を合わせるように強く僕を抱きしめて、「ホントだ。ドキドキしてる」と言って笑った。
「なあ、青藍…」
「なに?」
少しだけ身体を離して、天清が額と鼻先をつけて囁く。
「これで、俺達は恋人だよな?だって両思いなんだから。青藍、もう絶対に先生と二人きりになるなよ?保健室に行く時は俺を呼んで」
「うん…わかった。天清を呼べない時は、光輝について来てもらう。絶対に一人では行かない」
「…ごめん。心が狭くて。本当はその痛みも変わってやりたいのに…」
「また言ってる。もう何百回と聞いたし僕も言ったよ?この痛みが残ったのが、天清じゃなく僕で良かったって」
「…うん…。青藍、好きだよ…」
天清が泣きそうな顔をして、再び顔を近づける。
僕は目を閉じて、触れ合う唇に意識を集中させる。
少しだけ口を開けて舌を伸ばしたその時、ドアが激しく叩かれた。
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