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僕は天清の肩に手をかけて、目いっぱい背伸びをして舌を絡める。
逆に天清は背中を丸めて、僕を抱きしめて熱い舌で口内をなぞった。
僕の足から力が抜けて、座り込みそうになる身体を天清が支えてくれる。
たっぷりとキスをした後に天清の顔が離れ、少し照れてお互いを見つめていると、いきなりガラリと玄関扉が開いた。
「うわっ!」
僕と天清が、肩をビクン!と跳ねさせて、同時に玄関を振り返る。
とても驚いた顔をした凛が、天清を見て固まっていた。
「び…っくりしたぁ。玄関開けたら大きな人がいるから…。て、あれ?天清くん?へぇ、大きくなったね!久しぶり」
「あ、驚かせてすいません。凛さん、お久しぶりです」
天清が、ペコリと頭を下げて照れ臭そうに笑う。
天清と僕に、凛が手を合わせて申し訳なさそうな顔をした。
「ごめんね。なんか俺、邪魔しちゃったみたいだね?ふふ、二人はそういう関係なんだね。昔から仲良かったもんね」
「え、う…、まあ、ね…」
「そうです!俺は初めて会った時から、青藍が好きだったから」
「うんうん、いいねぇ。俺も初めて会った時から銀ちゃんが好きだったからね。わかるよ、天清くん」
凛が笑って、僕達に上がるように言う。
居間のテーブルの椅子に並んで座った僕と天清の前に、カップに入れた熱い紅茶を置いて、凛も僕達の向かい側に座った。
「天清くん。清から聞いたけど、妖狐族は天狗族との仲を復活させたいんだってね」
「あ、はい。この前、宗忠おじさんが家に来て、父さんにそう話してました」
「天狗族も、もう怒ってないでしょ?そもそもの原因かしれない俺と銀ちゃんが、別に気にしてないんだから、もう仲直りしてもいいんじゃないかな…、と、銀ちゃんと話してたんだ」
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