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玄関に入ると、たくさんの靴が並べられている。
僕は、この家で郷の会議でもやってるのか?と首を傾げながら、居間の扉を開けた。
「凛、銀おじさん、ただい…わあ…っ!」
扉を開けた瞬間、パンパンッと大きな音が鳴って、僕は思わず叫び声を上げて耳を塞いだ。
驚いて部屋を見回すと、凛と浅葱、清忠さんが、紙テープが飛び出したクラッカーを持って笑っている。その後ろに、銀おじさんと舜くんが苦笑しながら立っていた。
「なっ、なに?」
「青藍、ほら、早く中に入って」
後から家の中に入って来た天清に背中を押されて、座卓机を二つ並べてある場所の上座に座らされた。
そして、座卓に並べられた豪華な料理に目をみはる。
「舜も早く座れよ」
「あ…うん」
藤隠がそう言うと、舜くんも僕の隣に敷いてある座布団の上に正座をする。
「ねぇ…舜くん、これなに?」
「さあ…俺もやられた」
「え?」
二人でこそこそと話していると、浅葱が大きな声で言った。
「はいっ、じゃあ皆さんも座ってください。座ったら各自飲み物を持ってっ」
浅葱の声に従って、皆が座る。
僕の角を挟んだ隣に銀おじさん、凛、浅葱が、その反対側に清忠さん、天清、藤隠が座った。
「浅葱、朝は郷にいたよね?いつ来たの?」
僕が浅葱を見て聞くと、浅葱が銀おじさんと凛にビールを注ぎながら笑う。
「青藍様が鉄様と紫様に挨拶されてる間に、これらのくっそ重い…あ、失礼…料理や飲み物が入った箱を抱えて飛んで来たんですよ。着いてからは凛と清忠が準備してくれました」
「そうだったんだ…。言ってくれれば僕も運ぶの手伝ったのに」
「とんでもない!青藍様は主役なんですからっ」
「あっ、それなんだけどこれは何の…」
「飲み物全員入ったぜ。始めるぞ」
藤隠の声に、浅葱が咳払いをして立ち上がった。
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