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「ゴホッ……ゴホゴホッッッ」
翌朝、昨夜の願いも虚しく体調は最悪だった
本当に最悪すぎる目覚めだ
コンコン……
酷い咳に苦しんでいたら部屋の扉をノックする音が聞こえた
「侑舞??? 咳結構出てるけど大丈夫か?」
「うん。だいじょ……ゴホッゴホ!! 大丈夫だよ」
「いやいやいや!? 全然大丈夫そうじゃないじゃん! 熱
は測ったの?」
「まだ測ってない……」
「とりあえず熱測ってみて? まぁその咳の酷さからして
熱上がってるのは間違いないと思うけど……」
いつも俺が嫌がるからか部屋に入ってこようとする気配はなかった
きっと今の状態を見たら心配するだろうからありがたい
……ピピピピ
「何度だった?」
「39.2」
「あー……結構上がっちゃったな。ここ最近咳もしてい
たしもっと気にしておけば良かった」
「まぁそうだけど俺がほっといたのが悪いんだし。俺は大
丈夫だから、ゴホッ……兄さん気にせず大学に行ってき
て」
「いや、でもこんな状態の侑舞を一人にはしたくないっ
て」
「いいから!やばそうだったら病院行って和田先生に診て
もらうから!」
「……分かった。本当にやばそうで1人じゃ無理そうなら
必ず連絡すること! いい?」
「うん」
何とか兄さんは納得してくれたようだ
大学に行く準備してくると言うと俺の部屋の前を離れていった
それから1時間くらい経ってからまた部屋の扉がノックされた
「じゃあ、俺行ってくるな?一応お粥は作ってあるから、
食べれそうだったら食べて。お粥無理そうでもゼリーと
か買ってあるから何かしら腹に入れて薬飲むんだよ?そ
れから……」
どうやら兄さんは相当心配らしい
止めないと永遠に続きそうだ
心配なのは分かるが話が長すぎる
「分かったから! 薬も飲むし病院も行くから、兄さんは
早く学校行って! 遅刻するから!」
俺がそう言って急かすと、「無理はするなよ」と一言残して兄さんは大学に向かっていった
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