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診察室につくとすぐに診察を始めた
「えーっと、とりあえず問診票の記入と体温を測ってもら
えるかな?」
そう言いながら問診票と体温計を渡した
侑舞は体温計を脇に挟みながら問診票への記入を進めていた
ピピピピ……
しばらくしてから体温計の音が響いた
音が鳴ると和田はすぐに顔を上げた
「何度だった~?」
「ゴホゴホッッ……39.7です」
39.7は高いな
もし薬飲んでるのに、この高熱だとよろしくないな
「さて! 胸の音聞こうか」
やっぱり肺炎か?
胸の音を聴いた和田は、肺炎の可能性が高いと判断した
はっきりさせる為に、X線による撮影もすべきだろうと考えながら、侑舞に質問をした
「ちなみにだけど胸に痛みがあったり、苦しかったりす
る?」
「痛みは少し。息苦しさもあります」
痛みがあるという侑舞の申告に思わず顔を顰めてしまいそうになった
本当にこの子はすぐに無茶をする
苦しむのは自分なのに
「咳が出始めたのが4日くらい前か……。じゃあ次Ⅹ線撮
るから場所移動するよ。車イス用意させるからちょっと
待ってて」
「えッ!? 別にいいです! 自分で歩けますから!」
車イスが嫌なのか、侑舞くんが大きな声を出して反発してきた。大きな声を出したことでまた咳こんでいた。
そんなに嫌がらなくても……
和田は心の中で苦笑した
「ダメだよ。熱だって高いんだから! ふらついて転倒し
て頭でも打ったらもっと大変なことになるでしょ?
あと、あんまり大きな声ださないの! 咳がひどくなっ
ちゃうでしょ?」
そう言うと納得はしてないようだが了承してくれた
まぁ了承しなくても無理矢理乗せるけどね
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